【ワゴン】レヴォーグは1.6&2Lターボで減税効果抜群!
ステーションワゴンの需要は、世界的に冷え込んでいる。
走行安定性が重視される欧州車には、重心が低いステーションワゴンの設定があるが、日本はミニバンに押されて車種数と売れ行きが減った。北米もSUVが人気を高め、ミニバンとステーションワゴンは品ぞろえが減少している。
しかし、ワゴンの魅力は健在だ。後方視界が悪化するほど荷物を積まない限り、積載性はセダンのトランクスペースに近いが、走行安定性や乗り心地もセダンに近い。そのためにステーションワゴンは、高重心のミニバンやSUVに比べると、高性能車を成立させやすい。
レヴォーグはスバル車とあって水平対向エンジンと独自の4WDを搭載して、低重心を十分に生かした走りの良いステーションワゴンに仕上げている。
エンジンは1.6Lと2Lを用意して、ともにターボを装着する。自動車税の引き下げ効果を得やすい。特に2Lのターボは、自然吸気の4Lに匹敵する動力性能を発揮するから、高性能な割に税額の安い車となる。
【ハッチバック】選択肢豊富ながらインプレッサが好バランス
インプレッスポーツは、全幅が少しワイドなミドルサイズのハッチバックだ。3ナンバー車となるが、エンジンは水平対向4気筒の1.6Lと2Lを搭載する。自動車税の引き下げ効果を得やすい。
外観は少し地味だが、最近の車のなかでは後方視界が優れ(先代型に比べると少し悪化したが)、混雑した街中や駐車場でも運転しやすい。
インパネなどの内装はオーソドックスな形状だが、質感は高く、視認性と操作性も良い。車内は開放的で、後席の足元空間を広く確保した。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ半に達する。頭上にも十分な余裕があり、居住性はLサイズセダン並みだ。
緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は、「アイサイトバージョン3」とあって歩行者や自転車も検知できるために安心感が高い。
一方、アクセラスポーツは排気量が中途半端だ。1.5Lのガソリン、1.5Lと2.2Lのクリーンディーゼルターボになる。2Lはアクセラセダンに搭載されるハイブリッドのみだ。
カローラスポーツは1.8Lエンジンをベースにしたハイブリッドが該当する。JC08モード燃費は「ハイブリッドG」であれば34.2km/Lになり、燃料消費量も少ない。自動車税が7500円引き下げられると、出費をさらに抑えられる。プリウスにも同様のことがいえる。
【セダン】国産はクラウン、BMWも2Lエンジン車が豊富
高級セダンの代表とされるクラウンにも、2Lのターボエンジンが用意される。動力性能は3.5LのNAエンジン並みだから、高性能な割に自動車税を安く抑えられる。
現行型のプラットフォームは、基本部分がレクサスLSと共通化され、走行安定性と乗り心地のバランスも向上した。従来の柔軟な乗り心地は薄れたが、ドライバーが運転の楽しさを満喫できる。
高性能なWRXは、AT仕様のS4でもターボの装着で最高出力が300馬力、最大トルクは40.8kgmに達する。4Lエンジン並みの性能だから、自動車税が3万2000円であればかなり割安だ。
走行安定性も優れ、足まわりが柔軟に伸縮するから乗り心地も快適だ。日本車では最も性能の高いスポーツセダンとなっている。
BMW3シリーズは、2Lエンジンが豊富だ。すべてターボを装着して、320iと高出力の330i、プラグインハイブリッドの330e、クリーンディーゼルターボの320dを選べる。
今では基本設計が古くなり、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備などに不満を伴うが、ミドルサイズのボディと後輪駆動の組み合わせにより、どのグレードを選んでも運転感覚が楽しい。
一方、メルセデスベンツ Cクラスは、2Lエンジン搭載車が少ない。C180は1.6Lターボ、C200は性能の高い1.5Lターボとなる。
2Lエンジンを搭載するのはクリーンディーゼルターボの220dだ。220dはディーゼルらしく実用回転域の駆動力を高め、なおかつノイズを抑えた。
◆ ◆ ◆
以上のように1501~2000ccエンジン搭載車には、SUVからスポーツカーまで、さまざまな車種がそろっている。特に近年は環境&燃費性能を向上させるため、排気量が2Lを超える多気筒エンジンが減ってきた。ボルボもターボやスーパーチャージャーの装着により、上限を2Lにしている。
これからは上級車種の小排気量化により、2Lエンジン搭載車はさらに増える。自動車税の引き下げが実現すれば、多くのユーザーに喜ばれるだろう。
コメント
コメントの使い方