■センチュリーはベース車があるのに先代比700万円アップ
2018年の夏場は国産新型車が数多く発売されたが、目が点になったのはその価格。
まずはセンチュリー。
先代型は1253万8286円だったが、新型は1960万円、実に700万円以上の値上げ。先代型は独自のプラットフォームに国産乗用車で唯一のV12、5Lエンジン搭載だった。
新型はV8のハイブリッドで、プラットフォームも含めて先代レクサスLS600hがベースだ。どこに、700万円以上も値上げする理由があるのだろうか? 気軽に買えないが、目が点になるってもんですよ。
もう一台、クラリティPHEVもアウトランダーPHEVに比べると割高。補助金を含めると、リース販売ながらクラリティフューエルセルのほうが安く手に入る。
両車の割高な理由は商品の価値ではなく、販売台数がかぎられて量産効果が利かないからだ。でも、それはメーカー側の都合ですよね……。
■買っても納車タイミング不明のNSXの怪
NSXの情報は、ホンダのWEBサイトには掲載されるが、各地域で展開されるホンダカーズ(販売店)のWEBサイトには載っていないことが多い。
販売店に理由を尋ねると「いつ買えるかわからないクルマです。生産台数が極端に少ないので今は受注しておらず、実質的に売っていないからサイトに載せていないんです」と。
“いつ買えるかわからない”と販売員、……もうね、目が点。買えないクルマを掲載しても、紛らわしいから省いたということ。
日本国内のNSXの販売計画は、年間100台と極端に少なく、2年弱で約400台を受注した。それを単純にいえば納期に3年を要することも考えられる。
そうこうして待っている間にNSXは2018年秋にマイチェンを実施した。そうですか……。
一部の愛好家に支えられる特殊なメーカーならまだしも、こういう作り方と売り方をホンダが行うことに驚く。
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