【速報】最大約200kmの航続距離を実現!  三菱ふそうが電気小型トラックeキャンター次世代モデルを発表!!

【速報】最大約200kmの航続距離を実現!  三菱ふそうが電気小型トラックeキャンター次世代モデルを発表!!

 2017年の登場から5年。常に日本のトラックの電動化をリードしてきた三菱ふそう「eキャンター」の次世代モデルが遂に発表! 9月7日、「パシフィコ横浜」にてワールドプレミアが開催された。

 eキャンター次世代モデルは、モーターをリアアクスルに統合した「eアクスル」を採用し、航続距離の向上、先進安全装備の拡充、GVW5t〜8tクラスまで補完する豊富なラインナップ展開など、大幅な進化を果たしている。

 同車は、ダイムラートラックグループの量産小型BEVとして「世界戦略車」に位置づけられており、三菱ふそうは、これまで以上に世界展開にも力を入れていく構えだ。

 その車両概要を速報でお伝えしよう。

文/フルロード編集部 写真/三菱ふそうトラック・バス 

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28タイプの豊富なラインナップ展開

 eキャンター次世代モデルは、国内モデルと海外市場向けモデルで合計100種類以上のシャシーラインナップを展開。そのうち国内モデルは現行の1タイプ(ワイド/ロングシャシー)から28タイプとラインナップを大幅に拡大している。

 国内モデルではGVW5t~8tクラス、広幅キャブに加えて標準幅と拡幅キャブを新たに追加した。ホイールベースも現行の3400mmに加えて2500mmのショートサイズから超ロングサイズの4750mmまでラインナップする予定だ。

左がGVW8tクラスのワイドキャブ/超ロングボディ車、左は標準キャブ/ショートボディ車
左がGVW8tクラスのワイドキャブ/超ロングボディ車、左は標準キャブ/ショートボディ車

 モーターなどの電動駆動ユニットをリアアクスルに統合した電動アクスル=eアクスルを採用することで、新型ではプロペラシャフトが不要になったのも大きな進化だ。

 eアクスルはプロペラシャフトがなくなるため伝達ロスが低減でき、バッテリーなどの搭載スペースも大きく取れる。今回の豊富なラインナップ展開は、eアクスルを採用したからできるといっても過言ではないだろう。

 また、電動パワーテイクオフ=ePTOの採用により、ダンプ、キャリアカー、タンクローリ、ゴミ収集車など、さまざまな特装車仕様にも既存のディーゼル車の装置をそのまま使用して対応できる。

選べる3つのバッテリーサイズ

 シャシーフレーム下に配置されるバッテリーは、ホイールベースに応じてS、M、Lの3種類のバッテリーサイズを設定。41kWhのバッテリーパックをSサイズは1つ、Mサイズは2つ、Lサイズは3つ搭載する。

 現行モデルと同等の83kWhのMサイズの場合は、1回のフル充電で約140kmの航続距離(現行型の航続距離は約100km)を確保。Sサイズの場合は約80km、Lサイズは約200kmの航続距離を実現する。

eアクスルを採用し、バッテリーをフレーム下に配置する次世代モデル
eアクスルを採用し、バッテリーをフレーム下に配置する次世代モデル
国内モデルは28タイプを設定する。最大航続距離200kmを実現するLサイズバッテリー搭載車は8tクラスとなり中型免許が必要になるのが悩ましい
国内モデルは28タイプを設定する。最大航続距離200kmを実現するLサイズバッテリー搭載車は8tクラスとなり中型免許が必要になるのが悩ましい

 また、バッテリープリコンディショニングを標準装備。冬期や寒冷地でも走行開始時のエネルギー消費を節約できるよう、 出発時刻に合わせてタイマーをあらかじめセットし、AC 充電時にバッテリーを予熱しておくことが可能になった。
 
 さらに車載バッテリーからパワーステーションを介して外部に給電できる外部給電機能も標準装備。災害時や緊急時などにも役立つ機能である。

次ページは : 新世代BEVに相応しいエクステリアとインテリア

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