■トヨタで年内に納車が可能なのはルーミーと…クラウン??
トヨタの乗用車の納期は現在、ルーミー以外の大半のモデルが2023年初め以降と遅延状態になっています。ダイハツからOEM供給を受けているルーミーは2~3カ月待ちで年内納車が可能ですが、他モデルは軒並み6カ月以上の納車待ちになる…と、各店舗では案内中とのこと。
半導体不足などで生産が滞っているのが要因ですが、なかでも半導体部品の多いハイブリッドカーは、純ガソリン車よりも2カ月程度納期が長くなっています。
生産が追いつかずにオーダーストップしている車種もあります。ランドクルーザー300、アルファード、カローラクロスハイブリッド、プリウスなど。
一方で、1年以上の納車待ちになっていてもオーダーを受け付けている車種もあり、ノア/ヴォクシー、ヤリスクロスなどは納期が長いのですが、受注を続けています。
また、こうした情報があるいっぽうで、一部店舗では、一部車種の一部グレードに絞って急速に納車待ちの期間が短くなっているという現象があるようです。具体的には、新型クラウンの2.5L+モーターHV仕様と、新型シエンタの上級グレード。前者は年内、後者は2023年1月早々と、どちらも3カ月程度の納期で案内している店舗が出てきました。
これはトヨタが生産体制を「人気車の人気グレード」に絞りに絞って、集中的な体制に切り替えているから…という裏事情があると言われています。「欲しい」と思ってSNSやWebニュースで調べて絶望していた方は、一度最寄りの販売店で実際に営業マンから話を聞いてみましょう。
■次期型トヨタプリウスはPHVのエンジンが2Lに変更
トヨタは12月下旬または2023年初めにプリウスとプリウスPHEVをフルモデルチェンジしますが、ハイブリッドは従来モデルのように1.8Lベースを継続する一方で、PHEVのエンジンについては2Lに排気量アップするようです。近い将来にはハイブリッドも2L化する見通しです。
これまでプリウスはPHEVをハイブリッドとは別の車種としてカタログも分けていましたが、次期型からは1本化してデザインも集約します。グレード構成もAタイプを中心に絞る方針です。
■ホンダステップワゴンは納期がさらに延びて9カ月待ち
ホンダの販売店筋によると、5月下旬に発売した新型ステップワゴンのハイブリッド車が好調な受注を続けており、納期は8月下旬現在で2023年5月と9カ月待ちまで延びているといいます。一方、1.5Lターボ車の納期は、ハイブリッド車より2カ月早い2023年3月となっています。
なお、ステップワゴンは9月末までは特別低金利1.9%の残価設定ローンを実施しており、これが終了して金利が通常の3.9%になると、多少売れゆきが頭打ちに転じる可能性があります。
■ホンダがN-WGNを9月23日にマイナーチェンジ
ホンダは軽ハイトワゴンのN-WGNを9月23日にマイナーチェンジします。今回はフロントまわりのデザイン変更が“カスタム”を中心に行われ、車両価格は5万円程度の値上げとなります。
具体的な改良内容は、フロントグリルをより風格あるデザインへと一新。ドアハンドルやリアまわりに深みのある光沢を持つダーククロムメッキを採用します。さらにブラック塗装の15インチアルミホイールが設定されます。
室内はより質感の高い素材を使ったシートの仕様も用意します。ボディカラーは新色の3色を含む6色のラインナップとなります。
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