2018年11月21日から先行受注が開始され、2019年2月の発売を予定している、新型デリカD:5。このビッグマイナーチェンジで、威風堂々としたコワモテ顔に変身しましたが、みなさん、この新しい顔を見て、どう思いましたか?
また、アルファードやヴェルファイア、エスクァイアの人気ぶりを見ていると、ミニバンはコワモテ顔じゃないと 売れないのではないかと思ってしまいます。実際のところ、どうなんでしょうか?
ということで、最新ミニバンのコワモテ顔選手権を開催。モータージャーナリストの清水草一さんがコワモテ顔ミニバンに迫ります。
文/清水草一
写真/ベストカー編集部
■誰もが驚くデリカD:5の顔
マイナーチェンジを受けたデリカD:5の顔を見て、一瞬「すげえっ」と思いつつ、3秒後には「これはイイかもしれない……」と思い直した。
今や、ミニバンといえばコワモテ顔がアタリマエ。いや、コワモテじゃなけりゃ売れない! 軽ハイトワゴンも含め、箱型車はおしなべてコワモテをラインアップすることが、販売面での絶対条件になっている。
それを嘆く声もあることは事実。周囲を無意味に威圧するデザインはよろしくない」というのが、良識ではあるだろう。
しかし、ここまでコワモテ顔が氾濫すると、これがフツーになってしまって、周囲への威圧感もあんまりないというのが実情ではないか?
もはやミニバンのコワモテ顔は、鬼瓦やシーサーのようなもの! あるいはお寺の門の両脇に立ってる仁王像でしょうか? 確かに仁王様、とってもコワイ顔ですが、慣れれば大丈夫だす。
ということで今回は、コワモテ顔ミニバン選手権をやってみたいと思います。
■デリカD:5「デス・スター型コワモテ」
デリカD:5の新しい顔のどこが「これはいいかもしれない……」なのか。
それは、見たことのない種類のコワモテ顔である、という点だ。ミニバンのコワモテ顔は、ツリ目+メッキギラギラの巨大グリルが基本。
イメージとしては、コワい顔のオッサンが思い切り口を開いて銀歯を見せつつ噛みつこうとしてるとか、あるいは猛烈に鼻の穴のデカいイノシシが突進してくるとか、ダースベイダーの親玉が私を殺そうとしているわ! とか、そういうコワい生き物を連想させる。
ところがデリカD:5のコワモテは、それとは明らかに種類が異なる。あまり生き物には見えないのだ。あえて言えば遊星からの物体Xですか?
あ、それじゃ生き物ですね。とにかく、生き物っぽくないコワい顔なのです。たぶんキカイの一種だと思います。
まぁ、よく見りゃ、生き物の顔に見えないことはない。真ん中が口で、それを「ヘ」の字に結びつつ、細い目が吊り上がってるという。しかしそうすると、左右の四角い目はナニ? ということになる。
人間の脳は、「生き物の目は左右ふたつ」と認識しているので、ボディカラーにもよるけれど、目が4つあるデリカD:5の顔は、生き物には見えずらい。ヘッドライトを点灯させれば、目は下の四角だということがはっきりして、ますます生き物には見えなくなる。
ジュークも目が4つですけど、あれはフォルムも各部も丸みを帯びているので、目が4つの昆虫に見えませんか?
つまり生き物です。でもデリカD:5は、どこもかしこも四角っぽい! ここまでメカメカしいコワモテ顔は初めて! そういうことなのです。
ということで私はデリカD:5を「デス・スター型コワモテ」と名付けさせていただきました。生き物っぽくない分、威圧感はやや控えめだ。
■コワモテ度/70点
では、そのほかのコワモテ顔ミニバンの判定に進みましょう。高得点順に並べてみました。
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