空飛ぶクルマやバイクというと、なんだかSF映画に登場する遠い未来の乗り物といった感じがするのだが、ついに現実となって現われてしまった。
アメリカ・カルフォルニアに拠点を構えるロシアのhoversurf社が開発した一人乗りの空飛ぶバイクが、ドバイ警察に採用されるとのことです。
お値段はなんと約1700万円! 1870万200円のGT-Rニスモよりちょっぴりお安いですが、みなさんはお金があったら、どっちを買いますか?
文/ベストカー編集部
写真、動画/Hoversurf社
初出/ベストカー2018年12月26日号
■これが白バイになったらビビってしまいます!
この〝空飛ぶバイク〟S3は、ロシアのスタートアップ企業「Hoversurf」社が開発した電動ホバーバイクで、ドバイ警察が2020年を目標に白バイとしての導入を決めているのだという。パッと見た感じではホバーバイクというよりも、ひとり乗りのドローンといった印象を与える。
写真のS3を運転しているのはドバイ警察のパイロットだが、このS3の車体前後には回転翼が前後にふたつずつ、計4つ備えられたクアッドコプタータイプで、ひとり乗りのバイクのシートが装着されている。
そのボディは軽量で頑丈さがウリのカーボン製で、最高速は約96km/hだが、リミッターで速度制限されている。
■Hoversurf社公式サイトの動画はこちら!
操縦については、左右の操縦桿を握って垂直離陸を行うのだが、コンピュータによる専用自動制御プログラムが施されているという。
Hoversurf社によると、飛行時の最大高度は5mで、S3の連続飛行時間は有人の場合は最長でも約25分で、無人での自律飛行の場合は約40分だとか。
■スピード違反取り締まりで活躍?
で、ドバイ警察ではS3をどのように使うのかといえば、クルマでアクセスしにくい場所に到達するためのもので、具体的には事件の容疑者追跡や街中のパトロールなどで活用する予定らしい。
すでにS3専用のパイロットを2名訓練中で、今後はその人数を増やしていく計画なのだという。これでスピード違反取締りが行われたら、さすがにビビりますが、いまのところ、その予定はないようです。
機体重量は114kg。この重量は前モデルと変わらないが、アルミからカーボンファイバー製のモノコックボディにすることにより、重量を1/2に抑えることができたたため、その分をバッテリーに回すことで、よりハイパワー&長時間の飛行が可能になったとのこと。
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