■シボレー カマロ(マイナーチェンジ・11月22日発売)
シボレーカマロがマイナーチェンジされた。フロントグリルを力強いデザインに一新、ボウタイはブラックグリルのバーと一体化し、中空式の新デザインに。SSには新型の10速ATを搭載、ギアレンジを拡大したほか、クロスレシオ化されている。
■529万2000円~
【番外試乗記】 メルセデス・ベンツGLE
(TEXT/飯田裕子)
■11月16日試乗・19年春迄に発売予定
今秋のパリサロンで発表された新型メルセデスベンツGLEを一足先にアメリカはテキサス州サンアントニオで試乗した。GLEは旧名Mクラス。2015年の先代のマイナーチェンジ以降、GLSやGLCなど同じ車名ルールに従い変更している。
デザイナーが「大きく張り出したフェンダーが“馬のお尻みたい”」と嬉しそうに表現するリアデザインの、特に真後ろから見る姿が印象的だった新型GLE。室内はよりワイド化した液晶パネルも特徴な最新のデザイン。さらに操作性の質感にこだわったというスイッチ類、そして新型Aクラスから導入したMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)インテリアアシストも採用される。3列シートもオプション設定がある2列目シートの足下は69mmも拡がり、後席の快適性も増している。
パワートレインは各輪を個別に制御する48Vハイドロニューマチック(油圧空圧)式サスペンションを採用する『Eアクティブ・ボディ・コントロール』の設定(現時点では日本導入の予定なし)、また6気筒エンジンを搭載するガソリン/ディーゼル車のAWDに新たに前後配分を0~100%で可変駆動するトルクオンデマンド式AWDを採用。4気筒モデルには既存の前後配分50:50の固定式が組み合わされる。
ゆったりとした居心地のよさと室内の質感が増し、より静粛性の高められた新型GLEを、3L 6気筒ターボガソリンエンジン+ISG+48Vシステムに9ATが組み合わされる『450SMATIC(日本導入予定)』で初試乗をしたが、何よりも印象的だったのはステアフィールと乗り心地の滑らかさだった。
タフで安定性に優れるボディを感じながら、どこまでも牧場が拡がる平坦路やアップダウンの続く道をもっと走っていたくなるほど足回りは追従性に優れていた。
ISGによるモーターのサポートがミドルサイズのSUVの足さばきを優雅にも俊敏にも可能にしている。またFRベースのGLEに新たに採用されるAWDの駆動配分はよりFRで維持する方向に進化。トルクの厚みも充分なエンジンは出力制御もスムーズかつ繊細に行えるため2輪駆動(FR)走行も維持しやすいと感じた。
走行安定性とスムーズなコーナリングを可能にすると同時に燃費向上にも繋がっている。日本でも少し大きめのSUVを求める方にはすでに“出来上がってる感”充分のGLEは待ち遠しい存在になるのではないか。
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