当時を知る人間は……
女性のクルマの窓がちょい開けされると会話OKのサインなので交渉開始となるが、それが出なければ粘らない、とか車外には出ない、交渉が成立したら速やかに列から抜けていく、などナンパ橋にはいくつか掟があって、成功するうんぬんよりも純粋に女の子と話すのを楽しんでいたかな。
まぁ、けっこう成功率は高かったですけど。
ナンパ橋には曜日に関係なくクルマはいたね。金曜日や、特に土曜日はもの凄いことになっていて、女のクルマは地元がメインだったけど、男のクルマは近県ほとんどいた感じ。
男も女も飢えていたんだろうね(笑)。当時流行っていたゼロヨンのギャラリーが流れてきていたのもあり大盛況だったですね。
ただ、今はクルマでナンパはダメッスよ。女の子はクルマから声をかけるだけで怖がっちゃう。クルマはプライベート空間が得られるけど、それはつきあうようになってからのデートツールとしてだね。
まぁ、若い人があまりクルマを持っていないのでクルマがナンパツールになるってことは今後もないでしょうね。
というのは、かつては毎週末のようにナンパ橋でナンパに勤しみ、結婚後の今もナンパが趣味という千葉県在住の山岡顕一さん(48歳)のコメント。山岡さんは最後に、
「今は高いクルマって女の子は警戒するよ。それと、○○さんですよね? っていう人違いを装ったナンパはもう廃れてバカにされるだけだからやらないようにね」
だって!
残存率 推定:ほぼゼロ
きれい好きじゃダメなのか?土足禁止車
別に昔流行ったわけではないが、知り合いにもひとりやふたりは自分の愛車を土足禁止、いわゆる〝土禁車〟にしている人がいたのでは?
土禁車の原則として靴箱とスリッパが用意されていて、乗る前に履き替える。フロアにはチンチラや毛足の長いカーペットのようなものがしかれていていた。土禁車のオーナーいわく、「自分の部屋に入る時は靴を脱ぐだろ?」。
いや~、担当は絶対土禁車などにはしないが、いろいろ性癖があるように、クルマの愛し方にもいろいろあっていいと思う。コメントにもあるとおりクルマ=自分の部屋。すばらしいじゃないか、この考え方。
今の時代、〝土禁車〟というだけで思いっきり引く人多数だから、それを気にして土禁にしたくてもできない土禁予備軍がいっぱいいるのかも。ミニバンオーナーには多くて残存率として、30%程度というところか。
土禁車といえば女の子が気持ち悪がるのは、土禁車がNGなのではなく、土禁車にするほど細かい性格、潔癖症では? というのがイヤというだけ。クルマの室内のカビや細菌がクローズアップされているので、土禁復権の可能性もゼロではない。
残存率 推定:30%
(つづく)
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