2023年2月14日、トヨタ自動車より、同社名誉会長である豊田章一郎氏が心不全により同日亡くなった、と公表された。章一郎氏は1925年(大正14年)2月27日生まれ。享年97歳。
文/ベストカーWeb編集部、写真/TOYOTA
■工学博士であり大のクルマ好きでもあった
豊田章一郎氏は1925年(大正14年)2月27日、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏の長男として愛知県名古屋市に生まれる。
旧制第一高等学校、(勤労奉仕を挟んで)旧制名古屋帝国大学工学部機械科、東北大学工学部大学院を経て、1952年にトヨタ自動車工業株式会社へ入社(東北大学での研究をもとに1955年に名古屋大学で工学の博士号を取得)。1982年、トヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売の合併(工販合併)後の「トヨタ自動車株式会社」初代代表取締役社長に就任。以後、1992年に代表取締役会長就任、1999年より取締役名誉会長等を歴任した。
現職のトヨタ自動車社長であり2023年4月から会長へ就任することになっている豊田章男氏の実父。豊田章男氏が2023年2月、社長を退任して会長を就任すると発表するにあたり、事前に相談したのは内山田竹志会長と、章一郎名誉会長だったという。
通夜・葬儀は「近親者にて内々に執り行います」、「香料・供花・弔電は固くご辞退させていただきます」とのことで、後日、「お別れ会」を実施するとの旨が、トヨタ自動車秘書部より通達されている。
性格は温和でマジメ、大のクルマ好きで、開発現場やテストコースにもよく顔を出していたという。心よりお悔やみを申し上げます。
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