10年間で激変!! タイヤのパンク なぜ急増?? 背景にある3つの原因とは

タイヤのトレンド変化もパンクの遠因に

写真はポルシェ911の新旧モデルを並べたもの。現代のモデルはより薄い扁平タイヤを装着している。スポーツカーに限らず、現在の新車は多くのモデルが扁平タイヤを履くようになった

【2】タイヤパンク修理キットの使い方が分からない

 JAFのロードサービスにおいて、タイヤトラブルによる出動件数が増えているのは、「タイヤパンク修理キットの使い方が分からなかったので、ロードサービスを頼んだ」というケースも考えられる。

 パンクに限らず路上での作業は非常に危険なので、無理をせずロードサービスを頼むというのは正しい判断ではある。ただ、それでも、乗っている車のタイヤ修理備品がスペアタイヤなのか、タイヤパンク修理キットなのかどうかは最低限把握しておきたい。

【3】扁平タイヤの増加でパンクに気づきにくくなってる

 さらに、車の高性能化に伴い、ゴム部分が薄い50扁平以下の扁平タイヤが増えているという事情もある。

 こうした扁平タイヤの場合、(エアボリュームが少ないため)目視ではパンクや空気圧低下に気づきにくく、しばらく走った後に「実はパンクしていた」というケースも考えられる。

 それだけにエアゲージやタイヤを蹴っての空気圧の確認は重要だ。

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 こうしてパンク急増の背景をつらつらと挙げてみるに、やはり最大の原因は車両メンテナンスへの関心低下につきるように思える。

 車の燃費が全体的によくなってガソリンスタンドへ行く機会が減り、また自分で洗車するケースも少なくなって、愛車のタイヤの状況を気にかけたり、指摘される場面も実感として減ってきている(個人的にはスマホの普及が進んでJAFに連絡しやすくなっている、というのも大きい気がするが)。

 一般道で昼間の場合、パンク→タイヤ交換でJAFを呼ぶと、作業代として11,020円かかる(会員は無料、タイヤ代別)。なによりタイヤのパンクは命にかかわる重大なトラブルだ。普段からのチェックを怠らないよう、注意と早めの対策を心がけたい。

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