軽とハイブリッドを除いたJC08モード燃費ナンバーワン目指す!!
驚異の28.0㎞/ℓを達成!?
もう間もなく、8月中には発表される予定の新型デミオ。スケジュール的には9月から正式に販売がスタートするが、注目のディーゼル車はそこから2~3カ月遅れそうだ。
そんな折、6月10日にマツダから次期型デミオに搭載される1・5ℓのクリーンディーゼル、「SKYACTIV-D 1・5」の概要について発表された。
新型デミオで最も注目される1・5ℓのクリーンディーゼルだけに、大きく期待できそうな数値が並んだ。それによると、スペックは最高出力105㎰/4000rpm、最大トルク25・5㎏m/1500~2500rpm。
国内モデルとしては初めてとなる小排気量クリーンディーゼルとして登場する。すでにアクセラやCX-5に採用されている2・2ℓのクリーンディーゼルと同様、2ℓ以下のクリーンディーゼルでは最も低い低圧縮比14・8を採用しながらポスト新長期規制をクリアしているのが特徴で、高価なNOx後処理装置なしに高い環境性能と2・5ℓガソリンエンジン車なみの走りを実現しているという。
マツダお得意のアイドリングストップ、「i-stop」と減速エネルギー回生システム、「i-ELOOP」のほか、トランスミッションの「SKYACTIV-DRIVE」「SKYACTIV-MT」を組み合わせ、軽とハイブリッド車を除く内燃機関搭載車としてナンバーワンのJC08モード燃費をねらっていることを公言している。
現在、軽とハイブリッド車を除いたJC08モードナンバーワンは今年4月にマイチェンを受けたパッソの1・0Xだ。
このようにメーカー各社から燃費自慢のコンパクトカーがひしめき合っているなか、マツダはこのデミオディーゼルでJC08モード28・0㎞/ℓをねらう。実燃費がいいクリーンディーゼルだけに、JC08モード燃費ではかなわないアクアやフィットハイブリッドと並ぶ22・0~24・0㎞の実燃費をマークすることは充分可能だろう。
また、高分散噴霧のソノレイドインジェクターと段付エッグシェイプピストンを新たにこの1・5ℓクリーンディーゼルに採用し、過度燃焼制御技術で冷却損失を抑制し、火炎の壁面接触を低減している。
このほか、このSKYACTIV-D 1・5では、従来の2・2ℓから次のような新たな追加技術を採用している。
■高圧&低圧EGR(排気ガス循環)システムを採用して均質リーン化領域を拡大し、燃費性能とフィールを向上
■エンジン冷却に冷却水制御バルブ(CCV)やウォータージャケットスペーサーを採用し、燃焼効率改善と機械抵抗低減を実現
■回転センサー付き可変ジオメトリーシングルターボの採用で低速から高速まで充分な過給圧を確保(SKYACTIV-D 2・2は2ステージターボを採用している)
■吸気管一体式の水冷インタークーラーで加速レスポンスと過給効率を向上
そして、組み合わされるミッションは6ATと6MTの両方が設定されるというから、これもマツダらしい。
ボディサイズについてはコンセプトモデルの跳(HAZUMI)は全長4070×全幅1730×全高1450㎜と3ナンバーサイズだったが、市販型の次期デミオでは現実的に全長3950×全幅1695×全高1470㎜に落ち着きそうだ。
気になる価格だが、ライバルと目されるアクアとフィットハイブリッドの売れ筋グレードが170万円台中盤に設定されている関係上、170万~180万円に設定されそう。ハイブリッド車2台より圧倒的に走りの楽しさを持つと予想されるデミオディーゼルだけに価格訴求力の面でもアピールできそうだ。
ディーゼルのほか、ガソリン車は現行のSKYACTIV-G 1・3ℓの改良版とアクセラに積まれるSKYACTIV-G 1・5ℓの2本立て。発表が今から非常に待ち遠しい一台だ!!
新型デミオ 予想スペック
全長 | 3950㎜ |
全幅 | 1695㎜ |
全高 | 1470㎜ |
ホイールベース | 2510㎜ |
車両重量 | 1200㎏ |
エンジン | 直4DOHC1497㏄ |
最高出力 | 105㎰/4000rpm |
最大トルク | 25.5㎏m/1500~2500rpm |
ミッション | 6AT/6MT |
JC08モード燃費 | 28.0㎞/ℓ |
価格 | 170万~180万円 |
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