発売まであと1か月程度と思われていたトヨタ 新型アルファード・ヴェルファイア。しかし、筆者のもとへ発売延期の情報が飛び込んできた。期待のニューモデルは、いつ登場するのか。独自調査した最新情報をお伝えしていこう。
文/ジョー城ヶ崎、画像/TOYOTA、予想CG/ベストカー編集部
※本企画に掲載する情報は、メーカーからもたらされたものではなく、筆者が独自に調査し、執筆したものです。
■6月7日じゃないの? 新型登場はいつになる?
これまで、新型アルファード・ヴェルファイアの発売日(記者発表)は2023年6月7日とお伝えしてきたが、先日この日程の見直しが入ったという情報を筆者は掴んだ。残念ながら、発売日は延期になる模様。
具体的な日付については現在調査を進めているが、おおよそ6月中旬ごろに後ろ倒しとなるようだ。
なぜ延期されることになったのだろうか。一つ要因として筆者が考えたのは、現行型アルファード・ヴェルファイアの生産遅れ。しかし、バックオーダー分の生産は順調に進んでおり、遅れている様子は見えない。
もう一つの要因は、販売準備期間を十分確保するための延期ということ。今回はこちらが延期の理由になっているようだ。生産側(メーカー)と販売側(ディーラー)のリレーションシップが十分に確保されているという証でもある。
生産・販売の両面で無理がかからない日程を再調整し、万全の体制を整え、新型アルファード・ヴェルファイアは船出を迎えることになりそうだ。
■アルファード・ヴェルファイアは大切に売りたい
注目度抜群であり、激しい競争は必至のアルヴェル。爆売れはほぼ確定しているからスタートを早々と切ってもいいのではないかという見方が大勢。
だが、トヨタの考え方は、売れればそれでいいということではないようだ。
トヨタにとって生産したクルマは大切なもの。クルマを心待ちにするユーザーは、ディーラーにとっての大切なお客様だ。コロナ禍で販売が大きく落ち込んだ時期もあったが、その時にトヨタが大切にしたのは「大事にクルマを作り、大事に売る」という部分。
特に今回大規模な変更が予想されるヴェルファイアに関しては、新旧モデルを見比べてから購入したいというユーザーの声が多いという。変更の大きなクルマを限定的な情報だけで販売することは、大切なユーザーとの間に亀裂を生む。
関係者の話の中で、今回の発売延期は決して後ろ向きではないという点が強調されていた。
少しだけ販売開始時期を伸ばすことで、展示車両や試乗車のディーラーへの配車数が大きく増えるという。現車を見ながらクルマの注文をするという、本来あるべきディーラーの姿を、アルファード・ヴェルファイアから取り戻すことができるのだ。これは喜ばしいことだと筆者は思う。
ディーラーに売るクルマが無い、展示できるクルマも来ない、そして注文しても長い間待っていなければならない。クルマの生産、そして販売現場はこの数年、大きな混乱状態が続いていた。
異常事態を終わらせ、普通にクルマを買い、使うことができる社会へ戻したい。そんなトヨタの思いが、今回のスケジュール変更から感じられる。
コメント
コメントの使い方ディーラーによると、メーカーが展示車を確保するのと、販売方法を綿密に詰めた後の発売を予定してる。現段階では、6月21日販売開始だそうです。
旧型アルファードはゴールデンウィーク前にはラインオフしてます。
新型はもう作り始めてます。