トヨタ C-HR/8952台
C-HRは、コンパクトSUVに分類されるが、プラットホームはミドルクラスのプリウスと共通のため乗り心地とハンドリングのバランスやインテリアの質感に代表される質の高さ、SUVながらスペシャリティなスタイルを理由に売れている。
だが、スタイルと引き換えにキャビンとラゲッジスペースが広い車ではない。
また、1.2Lターボは燃費面も含めて特にメリットが感じられず、「これなら部品点数が少ない普通の1.8LのNAでも載せた方が安くて良かったんじゃない?」と感じる。
さらに、ハイブリッドはFFのみでSUVに欲しい“低燃費車+4WD”の組み合わせがないといったバリエーションに欠けること、最低地上高が低くオフロードにはほぼ対応していない点が死角として浮かぶ。
つまり、C-HRはトヨタ車にしては珍しく、“評価の凸凹が意外に大きい車”で、それでも売れているのは、日本人の車の選び方の変化とも感じる。
トヨタ アルファード&ヴェルファイア/計1万2222台
現行アルファード&ヴェルファイアは、押し出しのあるスタイルや周りを見下ろすような高い視点を持ち、現行モデルで乗り心地に代表される車の質も大幅に高められた。
さらに、2017年12月のビッグマイナーチェンジで夜間の歩行者にも対応する最新版のトヨタセーフティセンスを採用するなど万全の商品力を持つ。それだけに今ではクラウンと並ぶ「日本人が考える車のゴール」的な地位に登り詰め、好調に売れているのもよく分かる。
ただし、弱点としては以下の点があげられる。
・乗降性は決してよくない。
・ハイブリッドの実用燃費が期待ほど良くない
・上級グレードになるほど前席のコンソールボックスが付くので、ミニバンなら欲しい人も多いであろう前席からのウォークスルーがにしにくい
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このように売れている車にも弱点はあるものなので、車を選ぶ際には人気も大事だが、やはり、それだけでなくいろいろ見て総合的に自分に合ったものを選んでほしい。
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