■今後UXのガソリンモデルは復活は? LBXの存在にヒントあり!
本原稿の執筆時、UXのガソリンモデル復活や今後のモデルチェンジについてのアナウンスは、メーカーから行われてはいない。
今後の展望については正式発表を待ちたいところだが、一部のレクサスディーラーからは、こんな話が聞こえてくる。
「UXに変わってエントリーモデルとなるLBXには、ガソリン・HEV・BEVの3形態が揃うと言われています。UXについては、ガソリンモデルを廃止にした後、HEVとBEVのみの電動車として、独立した立場を持っていくはずです」
つまり、廃止になるガソリンモデルの復活はないということ。
RZを除く他のレクサスラインナップには純ガソリンエンジンモデルが残り、さらに新型のLBXにもガソリンモデルが用意される中で、UXだけがガソリンエンジンから撤退するのはなぜなのだろうか。
この理由を探っていくと、レクサスの今後のEV展望と、UXに託された重要な任務が見えてきた。
■新しいことをやり続けてきたUX 気になる将来の行く末
レクサス最小SUV、レクサス初の女性チーフエンジニアが開発主導したUX。BEVモデルとして初登場したのもUXであり、UXはレクサスの「初めて」を数多く体現してきたクルマである。
これはCT200hと重なる部分が多い。2011年に登場したCTも初めて尽くしのクルマだった。
当時は大型や中型のセダンやSUVしかなかったレクサスに、突如登場した小型ハッチバック。駆動方式はFFのみで、ドライブフィールはゴーカートに乗っているような爽快感があった。
ハイブリッドシステムを30系プリウスと共通させているという理由もあったが、頑なに純ガソリンモデルは登場させていない。生涯HEVモデルとして、レクサスの入り口を守り続けた。
レクサスが100%電動化を目標に掲げる前から、HEVモデルのみでレクサスをけん引し続けたCT200h。
この意思を受け継ぎ、さらにレクサスの大目標でもあるBEV100%を達成するためには、UXの活躍が必要となる。
電動化を進めていく旗振り役が期待されるUXには、イメージを損ねるガソリンモデルはもう要らない。純ガソリンエンジンとの関係を断ち切ることで、電動車のイメージがより際立つことになる。
2022年マイナーチェンジが行われたが、UXには電動車としての正常進化がまだ終わっていない状況だ。現行モデルはそろそろ丸5年を経過し、フルモデルチェンジを受けてもいい時期でもある。
2024年頃にはHEV・BEV専用モデルだからこそできる、驚きの進化を遂げて、レクサスの電動化をけん引する存在になるはずだ。
UXの名前の由来はUrban Cross(X)overであるが、車名の頭についた「U」は、アルファベットの21番目の文字。21世紀をリードする存在であるクルマにつけられたUの文字は、何かの偶然か、それとも必然か。
ガソリン廃止は決定し、復活もないことはほぼ明らかとなったが、UXの今後の展望は我々が予測できないような驚きの方向へ向かっていく気がする。小さな巨人の見据える未来から、ますます目が離せない。
【画像ギャラリー】LBXとUXデザイン良すぎでしょ!! レクサスのエントリーモデルをイッキ見する! (67枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方キャラクターが曖昧でアピールに乏しい…そう考えてトヨタはレクサスUXから2リッターガソリンを廃止したのは事実だが、小生個人に言わせればナチュラルなエンジンフィールを持った貴重な小型レクサスだったと思う。
なんかuxはeが出てからいきよいがなくて。更に35年にはEVのみとゆう目標を達成するために、踏み切ったと思います。
そうゆう事だったんですか。
UXがイマイチになったので、LBXを交替要員として登場させたんじゃないの?
ガソリン車を廃止し、せめてもの最期の花道として電動車としての存在価値を維持させたのはレクサスの情。
LBXがブレイクしたらシレっとフェードアウトさせるつもり。多分UXに次は無い。
UXは多少金をかけた作りなのではあるがめんどくさくなったのであろう、もうお高いヴィッツでいいやという判断をヨタしたのでは…と思っておる。