東京大田区蒲田の老舗銭湯、『第二日の出湯』に富士山をバックにアウディR8スパイダーが鎮座する銭湯壁画が出現!
左右10m以上、天地2mはあろうかという巨大な壁画だ。
これはアウディジャパンがアウディジャパン公式フェイスブックの20万いいね! を記念して銭湯絵師の田中みずき氏とコラボして作成したもので、まさに和洋折衷。
実はR8+富士山の銭湯壁画を描いた田中氏は、現在日本に3人しかいない銭湯絵師のひとりという希少種なのだ。銭湯壁画は、水彩画でも油絵でも違うペンキ絵で、描くのに使う道具も特殊なら、絵を描くのに使うペンキも白、赤、紺、黄の4色のみで、そのほかの色は自分で調合して色を作り出すという。
第二日の出湯の銭湯壁画はR8とともにお約束ともいえる富士山が描かれているが、銭湯絵師の間では、富士山はとても難しく、〝空塗り3年、松の木10年、富士は一生〟という言い回しがあるほどなのだ。
R8のボディカラーはシルバー(どう混ぜたらこの色が出るのか?)、原色に近い色といえば紺くらいのもので、立体感あるかたちに仕上げられている。
銭湯入り口の暖簾、男湯にかかる白い暖簾、女湯の赤い暖簾にはアウディのシンボル、フォーシルバーリングスが描かれ、木製の風呂桶にもあしらわれていて、細かなことにもこだわるアウディっぽさが出ている。銭湯壁画は10月31日までの期間限定作品だった。
今年の4月1日、『アウディが銀座に寿司屋を初出展』と、遊び心、いたずら心満載のエイプリルフールジョークをかましてくれた。アウディって特に日本ではどことなくお高くとまっていけ好かない、というオヤジ層がけっこういるが、今回の銭湯壁画も含めてユーモアセンスが抜群で洒落っ気があってイメージがガラリと変わる感じ。
この第二日の出湯は、昭和30年創業で来年60周年を迎える老舗銭湯。今の銭湯はビルやマンションの1階で営業しているものが増えているが、こちらは昔ながらの木造建築。
R8+富士山の銭湯壁がある第二日の出湯のご主人、田村順一さんは、
「最近銭湯に来るのはお年寄りばかりだから、嫌がるかなとも思いましたけど、実際に見るとこの絵いいね、と好評です。クルマに興味がないような女性もけっこう注目していますね」
と、コメント。
そして田村さんと話しているとある深刻な問題が。銭湯の存続に関してだ。第二日の出湯はご主人の田村さんで3代目となるが、息子さんが銭湯を継いでくれるかわからないという。実際に第二日の出湯の周りの銭湯も10年前に比べると半分以下になっているという。数が減っているとは聞いていたが、ここまで酷いとは……。
東京都内の銭湯の数は年々激減していて、日本文化の象徴ともいえる銭湯も絶滅の危機に瀕しているのだ。
広い風呂に入った時の開放感は最高。自宅に風呂があってもたまには銭湯に行こうよ!
- 取材協力:大田黒湯温泉第二日の出湯/東京都大田区西蒲田6-5-17
- メールアドレス:hinodeyu@gmail.com
- 電話03-3731-7761(電話での問い合わせは営業時間内)
- 営業時間:15〜24時30分(水曜定休日)
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