■ストレスのことを考えたら一番の正解は?
「渋滞では高速と下道どっちが速い」というのも、定番の話題だ。
それについて先日、ホンダアクセスが発表したインターネットリサーチの結果によると、10kmまでの渋滞では、渋滞によって走行速度が落ちても高速道路を走り続ける人が多く、20km以上の渋滞では、一般道に降りることを選択する人が多いという結果が出た。20kmの渋滞では34.6%、30kmの渋滞で43.1%、40kmの渋滞では46.5%の人が、一般道に降りると回答している。
しかし実際には、お盆などの大渋滞時、半分近いドライバーが一般道に降りるといった極端な行動は見られない。この調査は、実際の行動というより、「そうしたい」という希望ではないかと推測する。
実際には、「下道を走って高速より早く到着できるケースはほとんどない」というのが定説で、その事実が広く知れ渡った結果、近年は大渋滞でも高速から下道に降りるクルマが激減し、辛抱強く高速を走り続けるドライバーが大部分となった。
皮肉なことに、その影響で現在は、一部下道を利用することで、高速キープよりも早着できるケースが増加している。
どちらが速いか見極める方法としては、グーグルマップなどのスマホナビの案内に従うのが最も確実だ。渋滞状況は刻一刻変化するので、スマホナビの案内も決して無謬ではないが、その時点で最も速い経路をAIで計算しているので、スマホナビが「次のインターで降りろ」と指示した場合は、それに従ってみるのも手だ。
といっても、「下道の方が1分速い」という程度なら、あえて降りてもほぼ無意味なので、そこは見極めが必要だ。渋滞は焦ってもストレスが増すだけ。ゆったりのんびり臨むことが一番大事なポイントである。
交通集中期の渋滞というと、「どの車線が速いか」というのも必ず話題になる。かつては「混雑が始まると、追越車線にクルマが集中するので、左車線の方がかえって速い」と言われていたが、その事実が広く知れ渡ったことで、現在はどの車線もほとんど差はなくなっている。
車線ごとに速く進んだり遅く進んだりするタイミングは異なるが、どの車線にいても、最終的な結果はほとんど変わらず、最大でも1分以内と考えていい。
前述のホンダアクセスのインターネットリサーチによると、渋滞中、「車線変更をせずにそのまま走行する」と答えたドライバーが約8割を占めた。何も考えずに淡々と現在の車線をキープするほうが、「あっちのほうが速いかも」と気を揉むより、精神的に楽でストレスは小さいのである。
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コメントの使い方どこもかしこも毎年このネタだもんなぁ。笑