【タイヤのパンク急増中!!!】パンクしたらタイヤを1本だけ新品交換しても大丈夫なのか?

■4WD車の場合は?

 タイヤの直径がパンクした1本だけ大幅に変わると駆動系に支障が出るため、タイヤの減り具合を見ながら、タイヤローテーションを含め、ディーラーに相談してもらうのが安心。

 駆動システムが多様ということもあるが、5分山以下に減っている場合を除き、普通に一般道を走っているだけなら、それほど気を使わなくても大丈夫だ。

■タイヤを長持ちさせるタイヤローテーション

タイヤローテーションはタイヤを長持ちさせるうえで有効な手段だ

 前後でタイヤの減り方が違うようなら、タイヤを定期的に入れ換えるローテーションを行なうことは大事だ。

 走行距離や走り方にもよるが、適正な間隔でローテーションをすることによって、四輪の減り方を均一化することができるから、4本のタイヤ交換を同時期にすることができる。

 タイヤローテーションの時期は、タイヤメーカーや日本自動車タイヤ協会によると、5000~1万kmでのタイヤローテーションが推奨されている。 平均的な走行距離で考えると期間的には半年から1年の走行で1度くらい。

 オートバックスやイエローハットなどのカー用品店では、タイヤローテーションに要する作業時間は15~20分、価格は2160~3240円とそんなに高額ではないから、自分でできないドライバーには是非お薦めしたい。

 最近はタイヤの性能を引き出すためにトレッドデザインを非対称パターンにしているタイヤが増えている。

 これは同じタイヤでも内側と外側の役割を最適化しており、内側はウエット性能や乗り心地、外側はコーナリング性能を重視しているものが多い。

 そのため、左右で回転方向が逆になるのだが、それを見越したデザインになっており、性能が確保されている。

 タイヤによっては回転方向が決まっているタイヤもある。これは接地する方向を決めることでグリップ力やウエット性能を引き出すトレッドデザインになっており、左右でタイヤを入れ換えることはできないので注意したい。

■駆動方式別タイヤローテーション方法

 FF車のタイヤローテーションは、前輪のタイヤは左右そのままで真後ろの後輪へもっていき、後輪のタイヤは「右」と「左」をクロスして前輪に移動させる。

 FR車のタイヤローテーションは、後輪は左右の位置を変えずに、前輪に移動させて、前輪は「右」と「左」の位置を入れ替えて後輪に移動させる。これが基本のローテーションパターンだ。

 4WD車のタイヤローテーションは、基本的にはFR車と同じ。ただ、 4WDにも様々な駆動システムがあり、タイヤの負担もそれによって変わってくる。

 前輪が滑った時にだけ後輪に駆動力を伝えるオンデマンド式4WDの場合は、タイヤはFF車に近い減り方になる。

 FF車やFR車と比較すれば、タイヤの装着位置によって摩耗の進行度合いに差は生じにくい。

 それでもフロントにエンジンがあり、コーナリング時にはロールすることで駆動力と荷重の両方がかかる前輪の方が摩耗しやすいという傾向がある。

 さらにスペアタイヤが同じタイヤサイズで同じホイールの場合は、5本のタイヤでローテーションを行ない、順番で回していくことで1本のタイヤは休ませることが可能だ。

 ローテーションで順番にタイヤを休ませていけば、タイヤ全体の寿命はさらに延びる。

 ともあれ、ドライバー諸兄にお伝えしたいのは、「もう少しタイヤの感触を楽しみましょう」ということだ。

 前述のように新品タイヤに交換直後は、同じ路面とは思えないほど走るのが気持ち良くなるものだ。

 それを感じにくくしてしまうほど、最近のクルマはシャーシのポテンシャルが高く、静粛性や乗り心地も高いレベルを実現している。

 しかし、タイヤの空気圧にも気を配り、路面からの感触を掴みながら走ることを習慣にしていれば、パンクしてもすぐに気付くので、危険性も下がるし、タイヤをダメにしてしまうことも少なくなる。

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