■スバルワークスの威信をかけた究極のコンプリートカーが示すものとは
●スバル STI20B(2019年8月登場)
昨年、設立から30周年を迎えたSTI。
今さら説明するまでもないが、正式名称は「スバル・テクニカ・インターナショナル」といい、WRCをはじめとするスバルのモータースポーツ活動の拠点として、さらにはモータースポーツで培った技術を活かしたチューニングパーツ、コンプリートカー開発を行う会社。
スバル直系……というよりも、まさに「スバルワークス」そのものだ。
現在では「S208」に代表される「S」モデルコンプリートカーの開発プロデュースでその開発能力の高さを示しているが、その祖となったのが1998年、スバルWRC3年連続マニュファクチャラーズチャンピオン獲得を記念して開発、400台が限定発売された『インプレッサ22B STiバージョン』である。
このモデルは2Lの水平対向4気筒EJ20型を2.2Lに排気量アップし、またクーペボディの前後フェンダーを大きく張り出させた当時のWRカーをイメージしたフォルムが特別感を放っていた。
スバルはSTI30周年を記念して、これを上回るスペシャルコンプリートカーを開発しており、それが8月にデビューが予定される『STI20B』なのだ。
Sシリーズ開発で積み上げてきたボディチューニングの集大成ともいえる「剛性としなり」をハンドメイドで芸術の域までチューニング。
慣熟の域に達したEJ20ターボは完璧なまでの重量合わせとダイナミックバランス取りでレースエンジンのごとくスムーズに回るという。350ps程度の最高出力もさることながら、このフィーリングこそがSTIの仕事の妙味だ。
前後のブリスターフェンダーとカーボンルーフなどでルックスもSシリーズとはひと味もふた味も違う。価格は700万円程度になるというが、それだけの価値はある!
■高い実力を控えめな外見に秘める大人のSUVワゴン
●スバル NEWレガシィアウトバック(2020年初頭登場)
ボルボのクロスカントリー系やアウディのオールロードクワトロなど、輸入車メーカーには多くのワゴン型SUVが見られるが、その元祖といえるのが、2代目時代の1995年に設定されたレガシィグランドワゴンだ。
そのグランドワゴンから数えて6代目となる新型が、2019年4月のニューヨークショーで世界初公開された。
ボディサイズは現行同等で、最低地上高もヘタなSUVが裸足で逃げ出す200mmをキープ。改良された2.5L NAに加え、B4も積む2.5Lマイルドハイブリッドも用意されるだろう。
SUVの性能と車格感、そして通常のSUV以上の大人っぽさを持ったクルマを探している人には最適だ。
■人気と実力を兼ね備えた4代目の栄光を再び!
●スバル NEWレガシィB4(2019年10月登場)
2月に開催されたシカゴショーで公開された7代目レガシィ。
基本的にキープコンセプトのモデルチェンジだが、現行よりわずかに寝かされたフロントグリルが、よりスポーティな印象を強めてくれる。
搭載エンジンは新開発の水平対向4気筒2.5Lと同エンジンをベースとしたマイルドハイブリッド。質の高い走りを予感させる。
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