■仮眠はとってもいいが15分程度に
あまりに強い眠気に襲われた場合、一般道であれば安全に停車できるスペースを見つけ、いったん停車するのがベストだ。
停車したら車外に出て、背伸びをしながら深呼吸をする。さらに、アキレス腱伸ばしをしてふくらはぎの筋肉を伸ばす。ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれ、伸ばして血行を良くすると全身に新鮮な酸素をいきわたらせることができ、眠気を緩和できる。
両手のグーパーを繰り返すことも有効。手を開くときは指が反るくらい大きく広げ、閉じるときも強く握るようにする。これは一般道で信号待ちのときに行っても効果的だ。
仮眠をとるのがベストだが、時間は15分程度に。それ以上眠ると脳は休息モードにスイッチされて逆に眠気が増してしまう。
加えてシートを完全に倒すのではなく、軽く倒す程度で眠る。あまり快適な環境で寝てしまうと脳は床に入ったと勘違いして休息モードになっておそれがある。
■就寝の1時間前からはスマホやPCを見ない
脳を日中にシャットダウンさせないためには、十分な睡眠をとることが大前提。脳が休息できるのは寝ている時間帯だけだからだ。
脳を十分に休ませるために必要な睡眠時間は、個人差があるが7時間前後といわれている。さらに、毎日同じ時間に起床することで身体の生体リズムが整い、日中に眠くなりにくくなる。
また、睡眠の質も大切。就寝中に何度も起きてしまったり、眠りが浅いと脳が十分な休息をとることができなくなってしまう。
就寝の1時間前からはスマホやPCなど、ブルーライトと呼ばれる光線を出す画面を見ないようにすると睡眠の質を高められる。ブルーライトは脳を興奮させる光線のため、寝つきが悪くなったり、睡眠が浅くなってしまうからだ。
■いびきをかく人は無呼吸症候群も疑うべし!
十分に寝ているのに頻繁に眠くなるという人は、睡眠中に何度も呼吸が止まることで眠りが浅くなってしまう無呼吸症候群の可能性も考えられる。
無呼吸症候群は、居眠り運転の原因になるだけではなく、放置しておくと慢性的に血液中の酸素が不足して、心臓、脳、血管に大きな負担がかかり、脳卒中、心筋梗塞などの重篤な疾患のり患リスクが高まる。
周りの人に大きないびきをかいている、呼吸が止まっているようだなどと指摘されたことがある人は早めに専門医療機関を受診しよう。治療をすると劇的に症状が緩和される。
また、仰向けではなく横向きに寝ると、舌が気道をふさぐことを防げるのでいびきをかきづらくなり、症状を改善することができる。
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