■ホンダ Z (初代/1970.10)
(TEXT/松田秀士)
ホンダZ GSS。初めて買ったクルマがコレ。
水冷2気筒360cc+5速MTでマックスは9000rpm。36psだからパワーはないけど、7000rpm以上の高回転域を維持してコーナリングすればかなり速かった。
そのためには、ショートストロークの非常に難しいシフト操作を速く確実にできなくてはいけなかった。
F3000を含めたレースキャリアで、シフト操作には自信があった。理由はZが鍛えてくれたから。
■ホンダ シビックSi(3代目/1984.10)
(TEXT/小沢コージ)
1980年代の我が青春のアイドルはシビックSiで、自分は普通の25iだった。違いは1.6L直4DOHCか、1.5L直4SOHCか。
友達のを借りたが、どっちも今考えると恐ろしいFFキックバックの塊で荒くれ者。しかし、吹けのよさにはシビれた。
なんて俺の25iはニブイんだ! なぜボンネットにパワーバルジがないんだ! 無理してでもSiを買えばよかった! と思った。
今考えるとどうでもいい差ではあるが(笑)。
【番外対決】 どっちがSo Hot!? 売れ筋ホットハッチ対決
各車いずれも特徴あるホットハッチモデルたち。購入時に迷わぬよう、テーマを決めいざバトル!!
■実は価格も近い! 同一メーカー車対決!!!
○トヨタ ヴィッツGR VS ●トヨタ カローラスポーツ(ターボ)
(TEXT/桂伸一)
カローラスポーツのハンドリングとクルマそのもののデキを高く評価する者からすると、チューンを受けたGRとはいえ、ヴィッツの立場は微妙だと思う。
つまり新世代シャシーを使うカローラのほうが、すべてに余裕があるという意味で。
ところが走りのホットハッチ……、いろいろ引っくるめてホットになれるか!? という意味で見比べると、1.2Lターボのソコソコのパワーとトルクを、6MT+回転アシストで見事に滑らかに繋ぐシフトで引き出すカローラの走りは、真っ当だがマニアックさに乏しいのだ。
そこはヴィッツGRの、いかにも量産型とはひと味違う引き締まったボディ、シャシーと足回りが、キビキビした走りと操る楽しさを生む乗り味がいい。
欧州のホットハッチにはある感触がヴィッツGRにはある。っつーことでホットなのはヴィッツGRです。
■ガソリン車対ディーゼル6MTモデル
○ホンダ フィットRS VS ●マツダ デミオ15XD
(TEXT/岡本幸一郎)
デミオだってディーゼルらしいトルクフルな加速とディーゼルらしくない爽快な吹け上がりを楽しめる面を併せ持っているわけだが、やはり上までよく回って“VTEC”の醍醐味を感じさせるフィットのほうが気持ちよく走れる。
ハンドリングも軽快にキビキビと走れるのはフィットだ。
フロントをあえてロールさせてより回頭感を高めているのも巧い。対するデミオはエンジンの質量の影響を感じる。
それを払拭すべく足まわりを固めて動きを抑えたり、GVCを駆使して走りの一体感を高めたりしているが、現状やや無理してる印象が残る。
■ターボか? NAか? トルクが近いもの対決!!
○日産 マーチNISMO S VS ●スズキ スイフトRSt
(TEXT/桂伸一)
「スイフトならスポーツと比較だろ」と思うが、今回はエンジントルクが近いもの同士対決なのでRSt。
実はスイスポで峠を心地よく攻めた時、車輌安定制御ESPをオフにした途端のじゃじゃ馬ぶりに、ESPありきの操縦設定かと、幻滅した思いがある。
で、比較対象がスイフトRStになるが、アシがよさげな走りと1Lターボの組み合わせは、普通のコンパクトハッチとしてはいい。
が、ホットハッチとしてはマーチNISMO Sが上。1.5L NAを5MTで操作しながら、頑張って走ってる感満載のマーチNISMO Sは楽しい。
■Cセグハッチの「世界基準」にホンダのCセグハッチが挑む!!!
○ホンダ シビックハッチバック VS ●VW ゴルフTSIハイライン
(TEXT/岡本幸一郎)
完成度はどちらも高いが、クルマのキャラがぜんぜん違うので切り口によって見方が変わるが、「ドライビングプレジャー」ならシビックの圧勝だ。
シビックは日本に導入されなかったひとつ前の世代のモデルがイマイチで、そこで落とした評判を挽回しようと現行型ではものすごく頑張ったらしく、それが運転していて伝わってくる。
パワフルでパンチの効いた加速フィールが楽しく、グリップ感が高く俊敏なハンドリングも秀逸。
一方のゴルフはいたって快適で上質に仕上がっているが、いささか面白味には欠ける。楽しさを求めるならGTIだ。
コメント
コメントの使い方