いまや限定車やレアカーが花盛り。過去の輸入車にはどんな限定車が存在したのかを見ていこう。
ここで紹介しているのはどれも珠玉のレアもの限定車ばかりだが、なかでも白眉なのは’86年に登場し、283台が生産されたポルシェ959だろう。(上画像)日本経済がバブル期に向かい、突っ走っていくさなかに登場したこともあり、1億円以上もの値段で取引されていたことが大いに話題になった。
で、当時の新車価格は4650万円だったというが、気になるのは現在の価格。そこで、都内の某輸入車中古店に話を聞いたところ、
「日本に入ってきたのは283台のうち十数台といったところですが、現在の相場はコンディション次第というのが前提にあります。実は最近、また959の相場は上昇傾向にありまして、安いものでもおおむね2000万円台後半〜4000万円以上、程度極乗車の場合は1億円を超えるタマもあります」とのこと。
う〜ん、やっぱり959の価値はいまでも健在といったところだろうか。ちなみに、ほかのショップに聞いてみたところ、この283台のなかには実はまだ「ロードスポーツバージョン」と呼ばれる100㎏もの軽量化を果たしたさらなる限定車も6台だけ存在したそうな。ノーマルの959からリアシートを取り払った2シーター仕様だそうで、こちらも日本に1台現存しているらしい。
そういえば、かつてBCでは’87年9/26号でこのポルシェ959のテストを掲載。ドライバーは徳大寺有恒と黒沢元治の両氏で、筑波の高速周回路で最高速305㎞/h、ゼロヨン12秒2を叩き出していた。
このテスト、本誌編集局長の宇井が当時各方面に尽力したおかげで実現した。手前味噌だが、BCと限定車は不思議につながりがある?
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