三菱自動車が主催する『スターキャンプ』は1991年から開催している歴史のあるイベントだ。1998〜2006年まで休止期間があったものの2007年に10年ぶりに復活してから現在まで毎年開催されている。
スターキャンプは人気も定着し、“スタキャン”の愛称で親しまれていて、2017年からはより多くの人にアウトドアを満喫してもらいたいとの願いから開催回数を増やし、2019年は朝霧高原(静岡県)、マキノ高原(滋賀県)、吹上高原(宮城県)の3カ所での開催が決まっている。
そして5月25〜26日に2019年の第1弾として『スターキャンプ2019 in朝霧』がふもとっぱらキャンプ場で開催された。
ベストカーWeb編集部も取材を兼ねてスタキャンに参加してきたので、その模様をレポートしていく。
文:ベストカーWeb編集部/写真:平野学、三菱自動車
eKクロスでスタキャンに参加!
今回ベストカーWeb編集部がスタキャンに参加するにあたりそのアシとして使ったのが、三菱自動車の最新軽自動車のekクロスのトップグレードのT。
三菱自動車のデザインコンセプトであるダイナミックシールドを採用したeKクロスのフロントマスクは好みがわかれると言われているが、数ある軽自動車でナンバーワンの個性的な顔で、存在感抜群。少々エグいかなと思っていたけどこの顔、けっこう癖になるものがある。
eKクロスにテント、シュラフ、クーラーボックス、折りたたみイス、テーブル、バーベキューコンロなどなど1泊2日ぶんのキャンプ道具一式を積み込み準備完了。
これだけの荷物はさすがにラゲッジのみでは収納不可能だが、リアシートをたためばフラットでスクエアなラゲッジに早変わりし、楽々収納できた。
かりに天井までパンパンになるくらい荷物を積んだとしても、eKクロスは車両後方に設置されたカメラの画像をルームミラーに映し出す『デジタルルームミラー』(G、Tにオプションで9万1800円・税込)があるので、停車中に後方を確認できるのはありがたい。
このデジタルルームミラーは移動物検知機能付きマルチアラウンドモニターもセットになっているので、縦列駐車や車庫入れが苦手な人も重宝するはず。
MI-PILOTの実力やいかに!?
ではいざスタート。キャンプ場までのルートは高速道路をメインにキャンプ場までの山道を走る、というもので最大の醍醐味はアダプティブクルーズコントロール(ACC)と車線維持支援機能(LKA)をもったMI-PILOT(G、Tにオプションで7万200円・税込)を公道で使うこと。
MI-PILOTはステアリングに装着されたスイッチで簡単に速度設定でき、いろいろな速度で試してみたが、ホントに楽チン。こんなに楽に移動していいの? とちょっぴり罪悪感を覚えるほど。
車間距離を検知して車速を自動で加減速、LKAによりステアリングに手を添えているだけで楽々クルージングできるのは、初めて体験すると感激すること間違いなし。
eKクロスTは64ps/10.2kgmをマークするターボエンジンを搭載。最大トルクの発生回転数が2400〜4000rpmとワイドなので、高速道路を走っていてもどの速度域からも気持ちよく加速する。
このトルクバンドの広さは、山道でも威力を発揮してくれるのでアップダウンの激しい道や、ワインディングでも気持ちよくクルージングできる。
新開発のエンジンによる加速性能より特筆すべきは乗り味。足回りのセッティングが絶妙で、キビキビしたハンドリングとゆったりとした乗り心地という相反する要素をしっかり両立している。コンパクトカーも顔負けの質感だ。
今回、都心部とスタキャンが開催されたふもとっぱらキャンプ場を往復し、高速道路を約300km、一般道を100㎞の合計約400kmを走行して、トータル燃費は19.4km/Lをマーク。積載量を考えれば満足できる結果と言える。今回の燃費にMI-PILOTが大きく貢献しているのは言うまでもない。
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