フォレスターは新旧どちらがいい? 新型が出ても旧型のほうがよかったと思えるクルマ5選

■先代4代目フォレスター

2012年11月にデビューした先代4代目フォレスター。MT車やターボモデルは(2.0XTは280ps/35.7kgm)現行モデルにラインアップされていない。ボディサイズは全長4595×全幅1795×全高1715mm<br>
2012年11月にデビューした先代4代目フォレスター。MT車やターボモデルは(2.0XTは280ps/35.7kgm)現行モデルにラインアップされていない。ボディサイズは全長4595×全幅1795×全高1715mm
2018年6月に発表された5代目の現行フォレスター。エンジンは2.5LNAと2.0e-BOXER。ボディサイズは全長4625×全幅1815×全高1715mm。先代よりも全長が30mm、全幅は+20mm、ホイールベースは30mm拡大<br>
2018年6月に発表された5代目の現行フォレスター。エンジンは2.5LNAと2.0e-BOXER。ボディサイズは全長4625×全幅1815×全高1715mm。先代よりも全長が30mm、全幅は+20mm、ホイールベースは30mm拡大

 確かに新型は走りがしなやかになって、いいクルマになったなぁとは思うものの、じゃあ新型が断然いいかと言えば、まったくそれほどでもない。

 BMW3シリーズ同様、サイズは微妙に拡大され、微妙に大きすぎる感がなきにしもあらず。デザインもあまり変わり映えしないし、テールランプの無意味に複雑な形状を見ると、「旧型のほうがよかったかも」とも。

 なにより残念なのは、ターボとMTの設定がなくなったことだ。旧型だって、実際に売れていたのはノンターボのCVTが大部分ではあったけれど、280psを誇る2Lフラット4ターボエンジンと6速MTの存在は、フォレスターオーナーの精神的な支柱になっていたはず(たぶん)。それがなくなったのはやっぱり非常にサミシイです。旧型のほうがよかったー!

■先代5代目ワゴンR

2012年8月に登場した先代5代目ワゴンR
2012年8月に登場した先代5代目ワゴンR
2017年2月に登場した現行6代目ワゴンRは顔が3種類ラインアップされている。左からスティングレー、ハイブリッドFX、ハイブリッドFZ
2017年2月に登場した現行6代目ワゴンRは顔が3種類ラインアップされている。左からスティングレー、ハイブリッドFX、ハイブリッドFZ

 かつて初代ワゴンRは、軽自動車に革命をもたらした! 2代目ワゴンRも機能美に満ちていた! その後の3、4、5代目は惰性で流れてきた感じもありますが、それでもワゴンRは軽自動車界の名門。

 シンプル&クリーンなトールワゴンスタイルは、軽自動車の定番と言えた(スティングレーを除く)。

 が、現行ワゴンRからは、そういうイメージがなくなった。最大の失敗は3つの顔を与えたことで、イメージが拡散して希薄になったことではないだろうか。

 しかも、ベースとなるフツーのワゴンRのデザインが実にイマイチ。シンプルさを捨て、Bピラーにエルグランド的なイメージを取り入れつつ、顔は超絶凡庸でまったく印象に残らない。

 シンプルと凡庸は違うので念のため。ちょい上級のFZ系も同様で、何をしたかったのか見えない。

 で、スティングレー系を見ると、「そーか、キャデラックっぽくしたかったのか!」と理解できるのだが、これは従来のワゴンRの立ち位置とはまったく異なる。

 もちろん変わることは否定しませんが、コテコテ系に変わったことで、ワゴンRとはなんぞやという商品性そのものがあいまいになってしまった。

 中身は確実に少し良くなっているのだが、これじゃワゴンRを選ぶ意味があまりない。私ならムーヴキャンバスが欲しい~。

■先代2代目キューブ

2002年10月に登場した2代目キューブ。左右非対称ボディにワイドフェンダーというこれまでにないデザインで注目を浴びた
2008年11月にデビューした現行3代目キューブ。デザインは2代目からのキープコンセプトで、ブルドックがサングラスをかけた姿をイメージしているという。ボディサイズは全長が160mm、全幅が25mm、全高が10mm、ホイールベースが100mm拡大
2008年11月にデビューした現行3代目キューブ。デザインは2代目からのキープコンセプトで、ブルドックがサングラスをかけた姿をイメージしているという。ボディサイズは全長が160mm、全幅が25mm、全高が10mm、ホイールベースが100mm拡大

 現行キューブが出てもう11年。いまさらだけど、キューブは旧型(2代目)のほうがよかったなぁ……。

 現行キューブが出たときは、それほど思わなかったのですよ。2代目キューブは、シンプルな立方体デザインで大成功。

 変えるのが難しいデザインだったこともあって、3代目で多少お尻が出っ張ったり、全体がゴムっぽい輪郭になったりするのは、新しさを出すためには仕方ないかなと思いました。

 今度は国内専用から脱却して輸出も開始する、世界に打って出るのだ! そのためには、コテコテに和風っぽく天井が波打っていたりするのもアリだろうと思ったものです。

 でも、海外での販売不振の報に接し、その後あんまり改良してもらえない放置プレイ状態が続くにつれ、旧型への恋慕の念が強まっていきました。

 やっぱり2代目キューブは傑作だった、あれこそが史上唯一成功した和風の自動車デザインだった! それに比べると3代目は駄作! と思うようになりました。申し訳ありません。

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