一般道の最高速度80km/hってどういうこと?

あなたのギモンにベストカー編集部がお答えします!!


 私は群馬県沼田市に住んでいるのですが、先日、栃木に行った時に最高速度80㎞/hという標識がある一般道を走りました。見た目はバイパスのような道路でした。そこでお聞きしたいのですが、一般道は最高速度60㎞/hと決められているはず。どうして宇都宮北道路の最高速度は80㎞/hなのですか?(群馬県 佐島さん)


 一般道路の制限速度は60㎞/hのはずなのに80㎞/hの標識を見た時はビックリしたことでしょう。この質問には編集部小野がお答えします!

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 道路交通法では高速自動車国道の法定速度は100㎞/h(普通車)、制限速度の標識や標示がない一般道の最高速度は60㎞/hと決められています。

 でも実際は一般道でも最高速度が60㎞/hから70㎞/h、80㎞/hに引き上げられている区間があります。警察庁が’09年度から最高速度の見直しを始め、’14年末までに最高速度が80㎞/hに引き上げられた区間は2カ所、70㎞/hに引き上げられた区間は10カ所です。

 佐島さんが通行したという宇都宮北道路もそのうちのひとつで、制限速度は80㎞/hになっています。一般道といっても設計速度が60㎞/h以上で上下線分離、歩行者や軽車両、小型特殊自動車、原付は通行禁止という、自動車専用道路に近い構造のいわゆるバイパス道路の「地域高規格道路」です。

 ほかの路線もやはり宇都宮北道路と同様、地域高規格道路です。そのなかには有料道路(指宿スカイライン、六甲北有料道路、一ツ葉道路)や自動車専用道路(みやぎ県北高速幹線道路)も含まれます。いずれも車両の通行規制が行われています。

 気になるのは最高速度を引き上げて事故は多くなったのかです。宇都宮北道路のA地点では平均速度が引き上げ前が61・5㎞/h、引き上げ後が71・0㎞/hと80㎞/h以下にとどまっていて速度引き上げによる事故の増加はなかったそうです。

 そのいっぽうで警察庁は歩行者や信号の多い生活道路では区域を決めて法定速度を30㎞/hに制限する「ゾーン30」路線を455カ所(’14年度)から’16年度末までに全国約3000カ所に拡大していくそうです。

 それよりも欧米のように生活道路30㎞/h、一般道路の市街地50㎞/h、一般道路の郊外80〜100㎞/h、高速道路120〜130㎞/hと、もっとメリハリを付けて細分化してほしいものですね。

■最高速度が見直された主な区間

■最高速度が60㎞/h〜80㎞/hに引き上げられた区間

■最高速度が60㎞/h〜70㎞/hに引き上げられた区間