【アイドリングストップが悪の元凶!?】知らなきゃ損する現代バッテリー事情

エコカーはバッテリーも専用で高価!?

 アイドリングストップ車のバッテリーの寿命が短いのはわかってもらえたと思うが、アイドリングストップ車に搭載されているバッテリーは、一般的なバッテリーに比べて高いのが厄介だ。

 交換サイクルが短くてしかも高い、となれば出費はかさむばかり。

軽自動車のバッテリーは量販店で購入すれば5000円前後で購入できて安い、というのは現代では通用しない。消耗品といっても高価なのでかなり痛手となる

 昔のイメージでは、軽自動車やコンパクトカーといった容量が小さなバッテリーは、量販店に行けば5000円程度で購入できた。しかし、アイドリングストップ車のバッテリーは一般のバッテリーと違い専用品となっている。だから高いのだ。

 ネット通販などでも軽自動車、コンパクトカークラスでも1万円程度するし、ディーラーで交換となれば更なる出費を覚悟しなくちゃいけない。アルファードクラスになると目が点になるほど高くなる。

 では、アイドリングストップ車に一般のバッテリーを装着するとどうなるのか?

 交換サイクルが早いなら安いほうがいい、と考えたくなるが、アイドリングストップ機能を充分に使えないケースが出てきたり、専用バッテリーよりも早くダメになり、1年ももたないといわれるくらいなので結局は大損することになるからお薦めできない。

セレナS=HYBRIDは鉛バッテリーを2個搭載する。アイドリングストップのバッテリーへの負担を軽減するためとはいえ、ディーラーで交換すれば6万円はくだらない

専用バッテリーと一般バッテリーの見分け方

 性能面では一般バッテリーを大きく凌駕するアイドリングストップ用バッテリーだが、外観上の差はない。そのため、バッテリーのサイズ表記で見分けるしかない。

 まずは一般のバッテリーの表記についてみていこう。日本車のバッテリーはJIS規格でサイズなどが決まっていて(輸入車は別規格)、以下のような表記が使われている。

65D23R

65:性能ランクと呼ばれ、バッテリーの総合性能を数字で表記。50未満は2刻み、50以上は5刻み。容量ではないが、数字が大きくなるほど高性能で容量、始動性能とも上がる

D:バッテリーの短側面のサイズでA~Hまであり、Aが最小、Hが最大

23:バッテリーの箱の長辺の寸法で単位はcm

R:バッテリーのプラス端子を手前にした時に上から見てプラス端子が右側にあるとR、左側にあるとLとなる。特殊端子は無表記

このバッテリーの場合、プラス端子が左側に位置するので表記はLとなるが、アイドリングストップ専用バッテリーの場合は無表記になることを覚えておこう

 それに対し、アイドリングストップに対応した専用バッテリーは、一般のバッテリーと区別するために新たな型式表示が規定された。

Q-55R

Q:バッテリーの短側面サイズで、Qは一般バッテリーのD23に相当。アルファベットがまったく違うので要注意

55:性能ランクで、一般バッテリー同様に大きくなるほど高性能

R:端子の位置に関しては一般バッテリーと同じだが、Lの場合は無表記になるので要注意

 という感じで、アイドリングストップ対応バッテリーの表記方法は簡素化されているが、短側面のサイズ表記、端子表記が一般バッテリーと違うため注意が必要となる。

 バッテリーは端子の位置が逆のものを購入するとどうやっても取り付けることができないので、端子がどっちかわからなかったら購入しないこと。

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