メーカーを超えた横展開で開発が実現 !
ここで意外な情報を得た。 トヨタの開発現場に近い関係者にベストカースクープ班が別件の情報を確認するため接触したところ、「マツダが開発を明らかにした直6エンジンは、トヨタ車にも搭載する前提で開発が進行している」という。
確かにトヨタとマツダは2016年に技術面での提携をしている。これまでにもアクセラハイブリッドにTHSを搭載するなど、技術的な交流もある。
マツダが開発する直6エンジンをトヨタ車に搭載するなどということが現実的にあるのだろうか!?
少し前であれば一蹴された話である。しかし、2019年5月17日に正式発表された新型スープラは、BMWとのコラボレーションにより誕生した。エンジンやトランスミッション、基本となるプラットフォームもBMWが主体となって開発したZ4と共通だ。
トヨタでは社内社外問わず活用できるリソースを有効に活用することで、トヨタ単体では開発し販売することができないと思われたモデルも世に出して行くことが可能になるという考え方が浸透している。
特に昨今、自動運転技術やEV開発、FCV開発に開発費、人材などが集中されるため、その考えはより高まっているという。
マークXは2019年末で生産中止するが後継車はマツダの直6、プラットフォーム?
マークXは2019年いっぱいで生産を終了することが明らかにされている。次期型モデルや後継モデルはない、と言われている。
FFのカムリやレクサスESではプレミアムなスポーティサルーンとしてはドライブフィールの面でもの足りないのは否めない。後輪駆動のプレミアムサルーンはクラウンだけになってしまう。
マークXの生産を終了した後、このゾーンに新たに送り込むFRプレミアムスポーティサルーンこそ、マツダのFRプラットフォーム、直6、3Lエンジンを搭載する新型車なのだ。
マークX生産終了の”真の事情”が見えてきた。開発の手法はスープラと似たものとなるという。
つまり、パワートレーンやプラットフォームはマツダが主導でトヨタ側も参加して開発が進められるが、トータルとしての車両開発はトヨタ、マツダそれぞれが独自の商品企画に基づいて進めていく、ということである。
シャシーやインナーボディの部品共用化は図られ、開発コストの圧縮をしながら、内外装についてはそれぞれまったく異なる車両として開発されることとなる。
今後レクサスにも展開されていく
このマツダとトヨタのコラボレーション企画は、さらにレクサス車にも展開が計画されているという。
来年モデルチェンジが予定されているISはクラウンで新開発されたTNGAプラットフォームをベースにしたV6エンジン搭載モデルとして開発されているが、その次のISは直6エンジンを搭載するマツダとのコラボプラットフォームを採用する。
また、このプラットフォームは2ドアクーペのRCにも展開されていくことで開発コストのスケールメリットが活かされる。
さらにこの新開発直6プラットフォームを活かしたスポーツモデルへの展開も計画されている。
レクサスの2ドアクーペスポーツは、RCの上級となるとLCまで一気に車格がアップしてしまうが、このRCとLCの間を埋めるスポーツクーペを投入することでRCユーザーの「次の1台」としてBMW6シリーズやアウディA7と真っ向勝負できるポジションを強化する。
やっと開発が明言されたFRプラットフォームと直6エンジン。具体的な新型車として登場するのは2022年頃からとなる。
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