競技ベース車のフェンダー
レースやラリーに使われる競技ベース車のなかでも、ホモロゲ取得モデルは特別なモデルが多い。毎年のように進化を遂げていたランエボ、インプレッサしかり。
古くはWRCのグループBのホモロゲ取得用に販売された日産の240RSなどもその1台だが、最も仰々しくド派手なフェンダーといえば1997年三菱パジェロエボ。
ノーマルのパジェロに対して全幅は90mmワイドの1875mmと迫力満点。フロント
バンパーからフロントフェンダーまでツライチで広がる形状はスタイリッシュでもあった。ノーマルのパジェロは元々ブリスターフェンダーを採用していたが、パジェロエボを前にすると子供のように見えるから不思議だ。
最近はどのメーカーからも競技ベース車というもの自体がなくなっていて、この先このようなモデルは登場しないのかもしれない。
形状がとにかく個性的なフェンダー
フェンダーが個性的で大きな特徴になっているクルマを見ていこう。
まずオーテックザガートステルビオは外せない。日本車だけでなく、世界中を見渡してもこのクルマほど個性的なフロンとフェンダーは存在しない。フェンダーミラーをフェンダーに組み込むという斬新なデザインは今見ても特異。
デビュー当時は、ミラーを埋め込んだフェンダーが今後のトレンドになるという意見もあったが、その予想は見事外れて後追いするクルマはほぼ皆無だった。
ミラーこそ埋め込んでいないが、形状としてはステルビオに近いものを感じさせてくれるのがマツダRX-8。複雑な盛り上がり感のあるフロントフェンダー、後付け感のあるリアフェンダー、観音開きドアなど、RX-8はかなりアグレッシブなデザインだったと言える。
少量生産ゆえの強みか、続々と個性的なフェンダーのモデルをラインナップしているのがミツオカだ。そのなかでもロードスターにクラシカルなデザインのボディを架装したヒミコのクラムシェル形状のフェンダーは秀逸。
ミツオカは完全オリジナルデザインのクルマもあるいっぽう、昔のクルマをモチーフにしたデザインを採用したクルマもあるが、それを形にできる生産技術は凄い。
個性派最後の1台はダイハツの超個性グルマのミゼットII。クルマながら赤塚不二夫先生の描いたキャラクターのケムンパスに似ているのも凄いが、何気にフロントフェンダーが目立っていて個性を加えている。
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