後付けパドルシフト
AT車のMTモードが普及しても、ハンドルから手を離さずシフトできるパドルシフトはできれば欲しいパーツだ。
マツダ車では非装着車でもディーラーオプションでデミオ(取り付け工賃込み2万1313円)、CX-3、CX-5、CX-8に後付けでき、ディーラーオプションなので購入時に付ければ割引の対象になることもある。
またクルマによっては上級グレードのものが流用できることもあるので、ネットで情報収集するなどで、自己責任でチャレンジするという手もある。
後付けクルーズコントロール
今や当たり前の先行車追従型のアダプティブクルーズコントロールは後付けできないが、深夜などの空いている高速道路などでは一定速で走り続ける通常のクルーズコントロールもあると非常に有難い装備だ。
現代のクルマはアクセルペダルとエンジンの出力調整を行うスロットルバルブが機械的にではなく電気的につながっている電子制御スロットルなので、クルーズコントロールの後付けも可能になっている。方法としては大きく2つに分けられる。
■社外品を使うケース
電子制御スロットルのレスポンスを調整するスロットルコントローラーなどと呼ばれる商品の機能のひとつとして、クルーズコントロールも含まれるものもある。
例えばPIVOTの3-drive · ACという商品は、車種専用ハーネスは別売りで定価2万953円(税別)だ。
■純正品の流用
上級グレードに付くクルーズコントロールのスイッチやハンドルを流用することで、クルーズコントロールが後付けできることもある。これはパドルシフトの流用と同様に自己責任かつ情報収集も必要となる。
また86&BRZには、赤池カーコミュニケーツシステムズというところが純正パーツを使ったクルーズコントロールのキット(前期用で税別3万5000円)を販売しており、こういうものがあると最も確実だ。
後付けペダル踏み間違い加速抑制システム
高齢者による大きな事故を毎日のようにニュースで耳にするが、その中にもペダルの踏み間違えが原因となっている事故も多い。
自動ブレーキは後付けできないが、ペダルの踏み間違いによる暴走を抑制するデバイスには後付けができるものがある。
■トヨタ「ペダル踏み間違い加速抑制システム」(部品代5万5080円)
■ダイハツ「つくつく防止」(部品代3万4560円)
この2つは前後4か所のソナーで約3m以内にある壁などを検知し、アクセルが深く踏まれた際に前述の電子制御スロットルと連携してアクセルが大きく開くのを抑制し、暴走を防ぐというもの。
トヨタ車用はバックの際に5km/h以上スピードが出ないという機能も付く。
対象車はトヨタが先代プリウス、プリウスα、アクア、現行プレミオ&アリオン、現行ポルテ&スペイド、ウィッシュ、ダイハツが先代タント、ミラココア、ムーヴコンテ、タントエグゼなどとなっている。
■ペダルの見張り番(部品代3万2399円)
オートバックスで販売されるこの商品は、約10km/h以下の低速走行時にアクセルを深く踏まれた際にアクセルの踏込量を抑制し、暴走を防ぐというもの(三段階に調整可能)。
なお東京都では高齢者が乗るクルマへのこの種のデバイスの装着にかかる費用について、高齢者の負担が1割程度になるような補助する方針を明らかにしているので(制度開始から1年間)、特に高齢者の運転するクルマにはぜひ装着したいところだ。
東京都庁によれば、補助の開始時期、対象となる高齢者の年齢、申請方法など細かな点については現在調整中ということだが、それほど時間はかからないと思われる。
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後付けとは違うが、ボルボのそれぞれハードウェアはそのままでソウトウェアの更新で行う安全装備のアップデート(導入初期のXC90、S90、V90、V90クロスカントリーが対象で9288円)や、ポールスターパフォーマンスソフトウェアと呼ばれるパワーアップ(工賃込み18万8000円、保証も継続される)などもあり、購入後のグレードアップは意外に多い。
それだけにクルマを買い換えずに、今のクルマを楽しみながら性能アップさせるというのも一考するべきクルマの乗り方といえるのではないだろうか。
昔は安全装備などを装着できるのはメーカーの出荷時だけで後付けすることは不可能だったが、1台のクルマに長く乗るようになった日本では、後付けできるパーツが充実するのは大歓迎だ。
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