【梅雨の必須知識 視界を確保せよ!!!】頑固な油膜の撃退方法

見落としやすいワイパーの汚れ

 ウィンドウガラスから油分や汚れを除去してもワイパーブレードが汚れていたら、ふたたび汚れを塗りつけているようなものになります。ワイパーブレードもしっかりとキレイにしたいところなのですが、これがちょっとやっかいです。

 最近のワイパーブレードはグラファイトワイバーというもので、ワイパーブレードに表面加工が施されています。ワイパーブレードをクロスでゴシゴシと拭いてしまうと、この表面加工が取れてしまうからです。

 ワイパーブレードが汚れている場合は、軽く拭き取る程度にしましょう。それで落ちない汚れならブレードを交換してしまいましょう。ブレードのみならかなり安価で買うことができます。

汚れたワイパーでウィンドウを拭き取ることは汚れを拡散させているのと同じ。ワイパーのゴム部分はきれいな状態を保ちたい。汚れがひどい場合は交換がおすすめ

ウォッシャー液でダメな時はどうする?

 さて、クルマに乗っている時にワイパーを動かしたら油膜が広がったという時はどうすればいいか? 普通にできるのはウォシャー液でウィンドウを洗うことです。

 多くのウォッシャー液にはアルコールが含まれていて、ウィンドウの油分を除去することができます。ウォッシャー液は濃度が重要です。薄すぎると油分除去効果が弱くなり、濃すぎるとウィンドウに液染みができたりします。

 基本は製品の説明通りの濃度で使えばいいでしょう。ウォッシャー液は大きく分けて2種類があります。1つはメタノールを使ったもの、1つはエタノールを使ったものです。

 どちらも使ったことがありますが、効果に大きな違いを感じることはありませんでした。ただ、メーカー(ブランド)によっては、エタノール系(純正品の使用)を指定している場合もあります。

スプレー式の油膜除去剤を噴射する場合、写真のようにワイパーのアームが垂直状態の時にすれば液体が外側に流れるのを防ぎ効果的に使うことができる

 ウォッシャー液だけで油膜が取れない時は、スプレー式の油膜除去剤などを使うとかなりの油膜を除去することができます。ウィンドウに直接吹きかけてワイパーを動かし、ウィンドウウォッシャー液で洗い流すような使い方です。

 この時にちょっとしたコツがあります。ワイパーが下にある時にスプレーすると成分が全部外側に掃かれてしまうので、垂直になった瞬間にスプレーします、そうすると成分が下側に集まるので効率よくウィンドウに広げることができます。

ウーロン茶が効果的というのは本当か?

 ウィンドウウォッシャー液の代わりに“ウーロン茶”を使うというワザがあります。このワザは某チューニング誌の読者のアイディアから広がったものです。

 私も一時期使っていたことがあります。油膜除去効果はしっかりとあるのですが、ちょっと困ったことに茶渋が残ってしまうのです。

 ウィンドウウォッシャー液を手に入れることができず、コンビニや自動販売機でウーロン茶が買えるという緊急避難的に使うことは構わないでしょうが、それをデフォルトとするのは避けたほうがいいでしょいう。

 ウォッシャー液が出ない時は、ノズルが詰まっていることがあります。こうした時はワイヤーブラシのワイヤー1本をプライヤーで引き抜いて、そのワイヤーをノズルの穴に突っ込んでやればだいたい解決します。

 ノズルのつまりはワックスがけの時にワックスが詰まったりしたものがほとんどです。また噴射位置が正しくないときは、プラスチック頭の画鋲をノズルに入れて調整すればいいでしょう。

 ただし、スプレー式のウォッシャーなどはこの方式が使えませんので、ディーラーなどに相談してみて下さい。

油膜の大きな原因のひとつであるワックスを塗布、拭き取る場合にウィンドウウォッシャーのノズルの穴を詰まらせることがあるので洗車が終わった後に要チェック

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