え?? アテンザ改めMAZDA6発表!!! マツダの車名戦略は成功するのか!?

ロードスターまで「MX-5」になってしまうのか?

日本を象徴するオープン・スポーツのロードスター。海外では「MX-5」の名で発売されている

 問題はロードスターだろう。

 開発者は「ロードスターには各世代ごとに熱心なファンが多く、車名にも親しみを持っている。これを変えるのは難しい」という。海外のウェブサイトを見ても、イギリスはMX-5の表記だが、北米はMX-5ミアータになる。

 だからといって、ロードスターだけ従来の車名を使い続けたら統一が取れない。アクセラやアテンザも変える必要がなかったことになってしまう。

 車の人気度や売れ行きの効果を考えると、車名の変更がプラスに作用する可能性は低い。車名は大切だが、売れ行きを左右するのは、商品力だからだ。

 むしろマイナーチェンジで中途半端に車名を変えると、ややこしい結果を招く可能性もある。

 例えばインターネットで「アクセラ」と検索すると、今では中古車の記事が冒頭に出てくる。

 車名の変更を知らない人が「次のクルマはアクセラにしようかな」と思って検索すると、過去の車になっているわけだ。「マツダ3(旧アクセラ)」といった但し書きはない。

マツダの世界統一車名戦略は成功するのか

写真は海外仕様の従来型マツダ6。海外では、この車名を初代アテンザの登場時から採用している

 マイナーチェンジの変更はなおさら心配だ。「アテンザがマツダ6に生まれ変わりました!!」とCMなどで大々的に宣伝すれば話は別だが、おそらく地味に車名を変えるのだろう。

 マツダのウェブサイトを閲覧すれば「どうやらマツダ6が今までのアテンザらしい」と気付くが、とても分かりにくい。

 マツダは1990年頃に、新しい販売系列として、ユーノス店/アンフィニ店/オートザム店を短期間で用意した。ユーザーがどこで何を売っているのかが分からず、失敗したことがあるが、同じような結果を招くかも知れない。

 車にあまり詳しくないユーザーにとって、車名はその車の存在そのものだ。

 アテンザがマツダ6に変わるのは、メーカーにとっては車名の変更でも、ユーザーから見れば「アテンザが消滅してマツダ6が登場したこと」を意味する。従って車名を変えるなら、それだけの目新しさが求められる。

 過去を振り返ると、トヨタスターレットがヴィッツに変わり、ホンダ ロゴはフィットになり、スズキ パレットはスペーシアに車名を変えた。

 この時にはすべて車両のコンセプトと機能を大幅に変えており、その表現として車名も変更した。まさに生まれ変わりであった。

 車名とはこういうものなのに、アテンザはマイナーチェンジで軽く済ませてマツダ6になった。どう見ても車名の変更に相応しいモデルチェンジではない。

 販売面の効果は乏しく、マイナスに作用する可能性もある。車名は人名と同じで、もっと大切に扱うべきだ。

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