【ホンダ N-WGNの狙いと実力】 キュートで便利! 新基準で覇権を握れ!!

【ホンダ N-WGNの狙いと実力】 キュートで便利! 新基準で覇権を握れ!!

 第2世代へとモデルチェンジが進むホンダのNシリーズ。その先陣を切ったのはスーパーハイトのN-BOX(2017年8月31日フルモデルチェンジ)だったが、その第2弾となるのが今回2019年8月に発売が開始されたN-WGNだ。

「子育て世代はスーパーハイトを選ばれる傾向が強い。N-BOXを高く評価していただいているのは嬉しいことだが、一方でハイトワゴンのN-WGNの販売は、N-BOXに引き離されてしまっていた」とN-WGNの開発陣は現状を振り返る。

 実際、N-WGNの属するハイトワゴン軽自動車は、独身者や子育て終了世代のユーザーが多く、ユーザー調査の結果、多くのユーザーがひとりで乗る機会が多いということがわかった。

 そこで開発陣が新型N-WGNに込めた思いは「ベーシックカーの新基準を作る」ということ。

「本当に作りたいのは“良いクルマ”ではなく、“良い生活”」と、開発を担当した古舘茂商品企画室主任研究員は言う。

 これは逆説的な表現だ。つまり、日々の生活を充実させる“良いクルマ”を作ることができれば、それを使うユーザーの生活は豊かなものになる、ということ。新型N-WGNはまさにそんな日々の生活に根ざしたクルマなのである。

■新型N-WGNのここがポイント
・Nシリーズ第2世代としてN-BOXで開発された新プラットフォームを採用
・シンプルで上質さを感じさせるエクステリアデザインを採用
・全グレードで最新バージョンのホンダセンシングを標準装備。夜間歩行者検知能力向上、横断自転車対応ブレーキ採用
・使い勝手に優れた2段ラックモードの荷室

■ホンダセンシングの主な機能
・夜間歩行者検知能力を向上、横断自転車対応の衝突軽減ブレーキ
・誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能
・歩行者事故軽減ステアリング
・先行車発進お知らせ機能
・標識認識機能
・路外逸脱抑制機能
・渋滞追従機能付きACC
・車線維持アシスト機能
・オートハイビーム

※本稿は2019年7月のものです
文:ベストカー編集部/写真:HONDA、ベストカー編集部/撮影:平野 学
初出:『ベストカー』 2019年8月26日号


【check 01】 主張しすぎずのエクステリア

 全高1675mm(カスタム:1705mm)のシルエットはまさにハイトワゴン軽自動車のそれだが、キャラクターラインを廃した面で表現されたエクステリアはシンプルだけど洗練されたデザイン。

●ホンダ N-WGN

 丸目の標準タイプに対しカスタムは角目で雰囲気を変えているけれど、いわゆるヤンチャ系カスタムではないのがN-WGN流。主張しすぎないデザインがいい。

●ホンダ N-WGN カスタム

上のブルーが標準タイプで下の紺色がカスタム。全長3395mm、全幅1475mmの軽自動車枠いっぱいのサイズでホイールベースは2520mm。全高は標準タイプが1675mmなのに対し、カスタムは1705mm

 シンプルだけど使い勝手がよく、日々の生活を豊かに彩る。そんな存在が新型N-WGNの目指すところなのだ。

シンプルで上質な雰囲気を感じさせる内外装の新型N-WGN。日々の生活に密着した存在となる

【check 02】 自動ブレーキは横断自転車にも対応

 全グレードに標準装備されるホンダセンシングは最新バージョンに進化。

 夜間歩行者検知機能はよりレベルアップし、新機能として横断自転車検知機能が追加された。

 これは自車30km/h走行時に15km/hで横断する自転車を検知するもの。衝突の危険がある場合には自動ブレーキが作動する

次ページは : 【check 03】 視界を向上させた前席とあえて分割スライドにはしなかった後席

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