■Cクラスが対前年同期比で31.6%増えた理由
MINIの登録台数はブランド合計だから、車種別の販売1位は実質的にCクラスだ。
メルセデスベンツの伝統を受け継ぐ後輪駆動車ながら、セダンの全長は4690mm、全幅も1810mmに収まる。
落ち着いた雰囲気と街中での扱いやすさを両立させ、価格はC180アバンギャルドなら495万円だ。
メルセデスベンツのブランド力、後輪駆動セダンの走りと伸びやかな外観を考えれば割安感が伴う。セダン、ワゴン、クーペ、コンバーチブルという多彩な選択肢も好調の秘訣だ。
■フィアット500が17位に入っている理由
トップ20車の大半はドイツ車とボルボだが、ほかのブランドでは17位のフィアット500が注目される。
後席と荷室はクーペ並みに狭いが、全長は3570mm、全幅は1625mmだからVWup! やパッソよりも小さい。
コンパクトでオシャレな走りのいいクルマが欲しい時、フィアット500はちょうどいい選択だ。価格も「1.2ポップ」なら200万円以下に収まる。
■そのほかの販売好調な車種
販売ランキングの1位から7位は、すべて比較的コンパクトな車種だ。ボルボV40は日本発売から6年を経過しながら6位に入った。日本車と同様、輸入車も適度なサイズが好まれる。
■2019年上半期の輸入車MVP
BMW1シリーズは、発売から8年を経るが20位以内に入った。全長が4400mm以下で、後席のドアも備えた後輪駆動車は、今では1シリーズのみだ。
BMWの販売店では「次期型が前輪駆動になると発表され、従来の1シリーズから最終型に乗り換えるお客様が増えた」という声が聞かれる。
前輪駆動への変更は寂しい限りだ。「今は前輪駆動の走りもよくなった」などと言ったら、運転感覚にこだわる輸入車を選ぶ意味がなくなってしまう。
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【番外コラム】EV・PHVは減少だが、電動車比率は過去最高
今年1~6月の登録乗用車の燃料別新車販売台数も発表された。
これによると、ハイブリッド車などの電動車販売比率は前年同期比5.7%アップの62万7908台と過去最高を記録。
新車販売に占める電動車の比率は42%で、これは上半期としては初の4割超えで、電動車の割合はますます高まっているといえる。
ただ、電動車販売の内訳をみると96%がハイブリッド車で、PHVやEVはそれぞれ前年同期比が71.1%、73.4%と大きく減少。
世界的にはEVシフトの流れが拡大しているなかで、日本ではEVやPHVは失速気味だ。
電動車販売でのハイブリッド車割合は前年より上昇していて、そのなかでもメーカー別で最も高い伸びをみせたのがトヨタで9.8%増。
プリウス、それにカローラスポーツのハイブリッド車などの売れゆきが好調だった。
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