いつもクルマのランキング企画などで選考をお願いしている自動車評論家の皆さんですが、今回はいつもとは逆に読者の皆さんから選考を受けてもらいました。
そう、「自動車評論家の人気投票」です。読者アンケートにより、「好きな評論家」と「嫌いな評論家」のランキングを決めてしまおうという、前代未聞の身勝手な企画なのです!
さてさて、その結果やいかに!?
ベストカー2016年12月10日号
エントリーは総勢45名の自動車評論家
今回の投票は、ふだんベストカーに新車の試乗レポートを寄稿していただいたり、ランキング企画での選考をお願いしたりしている総勢45名の自動車評論家やライターの方々(※ノミネートした自動車評論家は下記のとおり)。
ベストカー読者を対象に、ウェブでのアンケートで「好きな自動車評論家」と「嫌いな自動車評論家」を3人ずつ選んでもらい、その理由についても記入してもらった。
ウェブアンケートには約10日間のアンケートで、700人以上からの回答が届き、まさに読者の関心の高さがうかがえる結果となった。
投票対象の自動車評論家
飯田裕子/石川真禧照/今井優杏/岩貞るみこ/遠藤徹/岡本幸一郎/小沢コージ/片岡英明/桂伸一/河口まなぶ/川島茂夫/川端由美/木下隆之/日下部保雄/九島辰也/国沢光宏/熊倉重春/斎藤 聡/島崎七生人/島下泰久/
清水和夫/清水草一/スーザン史子/鈴木直也/竹岡 圭/竹平素信/舘内 端/津々見友彦/永田恵一/中谷明彦/西川 淳/西村直人/西村光生/ピーター・ライオン/ピストン西沢/伏木悦郎/松下宏/松田秀士/マリオ高野/三本和彦/桃田健史/山口京一/吉田由美/渡辺敏史/渡辺陽一郎
読者が選ぶ「好きな」自動車評論家ランキング
では、いよいよ「好きな自動車評論家」の集計結果を発表しよう。
まずは2位を250票以上も引き離し、405票を獲得してブッチ切りで1位となったのがベストカー編集部員OBでもある国沢光宏氏。
ベストカー執筆陣のなかでも中心的存在であるため、上位に食い込んでくるだろうとある程度は編集部内でも予想していたが、ここまでの大差となるとは! アンケート全体の6割近い400人以上からの支持を得たことになる。
ランキングは以下の通りだ。
読者が選ぶ「嫌いな」自動車評論家ランキング
さてさて、お次は「嫌いな自動車評論家」のランキングだ。結果は下のとおりとなっているが、こちらは先ほどの好きな自動車評論家ランキングとは異なり、ある程度得票が分散した形に。
で、その栄えある(?)1位に輝いたのはこっちも国沢光宏氏。
奇しくも「好き」も「嫌い」も両方1位という結果になったのだが、ご本人は嫌いな部門で1位になることを事前に予想していたらしく、自身のブログでも「そうなれば光栄。存在感なければなんのために仕事をしているのかわからないし、この手のアンケートで一番怖いのは無視されることだから」とコメントしていた。
では、全体のランキングを見てみよう!
自動車評論家の原稿や意見は甘いか?
今回のアンケートでは、最近の自動車評論家の原稿や意見全般についてどのような印象を持っているのかについてもたずねてみた。
質問に対する選択肢は4つで、「妥当である/論調が甘い/もっと辛口にすべきだ/その他」から選択してもらった。
アンケート結果によれば、「妥当である」が全体の15%、「論調が甘い」が25%、「もっと辛口にすべきだ」が55%、「その他」が5%という結果になった。
全体の8割が「論調が甘い」「もっと辛口にすべきだ」という結果になったのは、「メーカーの顔色をうかがっている部分があるのでは?」という印象を持たれているせいかもしれない。
自動車評論家は「反応されてこそ、価値がある」
さて、最後はダブルタイトルを獲得した国沢氏からのコメントを以下に紹介する。
「好きな自動車評論家」のほうももちろんなんだけど、「嫌いな自動車評論家」のほうで1位になったのはもっと嬉しい。だって、嫌いということは私の書いた原稿や情報をきちんと読んでくれている証拠だから。(読者からの)反応がないのが自動車評論家としては一番つまらないこと。
それを思えば、「嫌いな自動車評論家」1位になっても、この業界で飯を食えているというのはありがたいことだと思う。
あとはこの業界では若手のポジションにいる永田とマリオ君が「好きな」トップ10に入ったのが嬉しいな。応援してあげてね!!