【京都府知事独占インタビュー】カーボンニュートラルと自動運転が切り拓く未来「次世代モビリティ社会への展望」

未来のモビリティ社会——西脇知事の展望

ーー最後に、「2050年のモビリティ社会はどうなっていると思いますか?」という話を、西脇知事ご自身の感想や予想で構わないので伺わせてください。

西脇:私の予想では、自動車というのは先ほど申し上げたとおりパーソナルモビリティですから、人それぞれに、異なる細かいニーズに応える必要があると思っております。たとえば近所の買い物へ行くときに使いやすいモビリティ、家族みんなで遠出するのに適したモビリティ、というように。そんな中でも絶対に必要なのが、高齢者や障がい者でも気軽に移動できるモビリティ。これはさらなる進化が必要だと考えています。それから高速道路を走る物流のトラック。これは自動運転技術が進めばかなり実現が見えてきますが、人手不足や労働規制との兼ね合いもありますから、そうした世の中の動きと合わせて進化してゆくだろうと思います。

ーー高齢者や障がい者などハンディキャップを持つ方々へ向けたクルマと、物流を支えるトラックの進化、なるほど。

西脇:またそういう話とは別にして、「移動時間が楽しく快適になる技術」というのも飛躍的に進むだろうなと思っています。私が若い頃は運転中にユーミンなどを聴いておりましたが、運転中の時間って特別じゃないですか。それがもっと快適に、楽しく、たとえば家族との絆を深める時間になるといいなと考えています。

ーーそれはいい未来ですね。西脇知事の考える2050年のモビリティ社会は、わりと明るく楽しい、と。

西脇:ええ、そこは技術者の皆さんと、我々行政もがんばりますので、ユーザーの皆さんもぜひ明るく楽しい未来を思い描いていただきたいです。

ーー今日はありがとうございました!

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