200万円〜250万円コース
ミドルクラスとなるこの価格帯。ギリギリ200万円を切る価格帯のクルマも多いが、結局オプションであれこれ足すと200万円を超すグレードが多く、中間グレードをメインにセレクトしてみた。
■軽自動車に200万円の価値
S660といえばミドシップの軽自動車。しかし専用設計部品も多くその価格は上級グレードのαで218万円、ベースグレードのβでも198万円だ。
この 20万円の差は走行性能には関係なく、塗色やインテリア配色の差になる。これは好みだが走りを楽しみたいならβを選んで、その20万円でカスタマイズする というのもあり。
今回はあえてαを選択してみる。というのも、このS660はカスタムする必要姓を感じないほど硬派であり、かなりガッチリ しているクルマだから最初からてんこ盛りのほうが、満足感も高いはず。
タイヤはヨコハマのADVAN AD08R。500psものチューニングカーでも対応できるハイグリップのタイヤを、64psしかないS660が純正採用しているから、そのポテンシャル の高さは想像に難しくないだろう。
ハンドリングもクイックで楽しいが、いくつか難点を挙げるなら積載性だろうか。ラゲージスペースは皆無に等しく、ふたり乗りの旅行などにはあまり向かない。
楽しく乗れるクルマだが、家族がいる場合はセカンドカーと考えるのが現実的だろう。
■ディーゼルエンジンをMTで操る
国産車で300万円以下で楽しめるディーゼルのMT車はマツダのデミオだけ。
スポーツ的なイメージは少ないかもしれないが、そのハンドリングは欧州ハッチ バックと肩を並べるレベル。もちろん実用性だって高く、大人4人が無理なく乗ることができるし、燃費だってJC08モードで30.0km/Lと立派。
今回おすすめしたいのがデミオのなかでも最上級グレードとなるXDツーリング Lパッケージ。
どうしてもMTとなるとカーボン調パーツやアルミ加飾で賑やかになりがちだが、こちらはホワイトレザーを使ったシックなインテリアで家族に も受け入れられやすいはず。
さらにGトルクベクタリングも標準装備していて気持ちのいいドライブができる。価格は201万9600円。
■ホットハッチなら日産も黙っていない!?
30年ぶりの月間販売台数1位を獲得した日産。その主役がノートだ。
販売台数の多くをe-POWERがまかなっているが、スポーツマインドをくすぐるクル マがあるのをお忘れないだろうか。
ノート NISMO Sだ。e-POWER NISMOばかり目立ってしまっているが、ちゃんとガソリンエンジンの3ペダルも用意されている。
1.6Lの直4エンジンはNISMO専用 に味付けされ、ボディなどもオーテックの手によりNISMOの名に恥じない仕上がりになっている。
価格は232万 8480円だが、専用タイヤのブリヂストンS007や、後からでは大変な手間のかかるボディ補強をメーカーが行っており、かなり本格的な仕上がりになって いる。実用性もあるから家族の理解も得られやすい!?
100万円台で買う、お買い得MT車
100万円台となるとかなりお手頃感のある印象。たくさんとは言えないがそれなりにおもしろいクルマはある。地味ながら、操る楽しさにあふれる車種を紹介しよう。
■デミオの隠れグレード!?
デミオといえば先述したディーゼルエンジンが話題になるが、じつは1.5Lのガソリンエンジンを搭載する「15MB」とよばれるグレードが存在する。モータースポーツベースだが、ロードスターと同じ1.5Lエンジンを搭載する本格派。
カーテンエアバッグは付かないがGベクタリングコントロールは装備されており、走りに関しては足りない部分はないといってもいい。
あとは好みに応じてホ イール、ブレーキパッドなどを交換すれば、その気になればサーキットだって走れる。お値段150万1200円とS660よりかなり安い。内装こそ質素だ が、走り倒すにはいいのかもしれない。
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