スポーツシートの名門、レカロやブリッドはなぜ評価が高いのか?

 クルマ好きなら、レカロやブリッドのシートは気になるアイテムだ。車種によっては、オプション装備として用意があることも多いが、標準シートと比べて、やはり選ぶ価値はあるのだろうか? レカロやブリッドの魅力を考えてみる。

 文:国沢光宏、ベストカー編集部
ベストカー2016年12月26日号


レカロならなんでもOKというわけではない

 最初に確認しておくけれど、レカロといってもさまざまである。

 例えばロードスターRSに使われているレカロは、マツダオリジナルのフレームを使い、そいつにレカロが表皮などを貼ってあるタイプだ。座ればすぐわかるけれど、まったくレカロっぽくない。

 むしろエンジンの微振動を身体に伝えてしまうなど、弱点しか見えない。

 また、アルトワークスのように、理想的なシート座面より圧倒的に高い位置としてしまうと、これまたレカロのよさを充分に引き出せない。

 レカロの魅力を味わおうとしたら、100%レカロ設計のシートを、レカロ専用のシートレールを使ってセットすること。

 そうすれば、レカロの特徴である快適なホールド感や、それでいて疲れない居住性のよさを堪能できることだろう。特に腰痛持ちの人はレカロを使うとロングドライブだってイケる。私なんかラリー車用のフルバケットで1日1000km走ったほど。

 いっぽう、ブリッドのよさは細かい改良を繰り返した結果、日本人の体格に合ったシート形状を実現した点にある。黎明期は土屋圭市さんの細かいリクエストを受け、連日のように改良していたそうな。

 今や競技車両でも大きなシェアを占めるようになった。私のWRX S4&MIRAIはブリッドのシートを使ってます(MIRAI専用の車検対応シートレールまで作ってくれた)。

 ここまで読んでもらうとわかるとおり、MIRAIにまでブリッドのシートを装着できるほど(MIRAI用、市販してます)ワイドバリエーションなのだ。どんな車種にも車検対応のブリッドを装着可能。

 また、シート形状も多数のタイプから選べる。自分の好みにあったシートが必ず見つかることだろう。価格もリーズナブルだ。

(国沢光宏)

幅広い車種に対応しているブリッドのシート。写真はハイエース用

コンパクトカーと高級車のシートは構造が違うのか?

レカロが日本で独自開発したシート骨格。面で体を支えるモノコック形状が特徴

 シートの構造はクラスの違う、例えば高級車とコンパクトカーとで違うものなのか? その答えをスポーツシートメーカーのレカロに伺った。

 「レカロでは何種類かの骨格を使い分けています。コンパクトカーや高級車という分類の仕方ではありません。人間が正しい姿勢で座り、快適にクルマを運転するという点はいずれも同じと考えています。

 ただし、高級車とコンパクトカーでは、着座位置・着座姿勢・求める機能や性能などが変わってきます。

 シートのコンセプトに最適なデザイン・機能・性能などを使い分けていますが、いずれも骨格がしっかりしていなければできません。クルマと人とシートで最適な組み合わせをおすすめしています」。

 レカロでは、レカロの考え方がありシートの基本的な構造はほぼ同じとのこと。ただし、シートメーカーによって考え方が異なるし、かけられるコストも異なる。

 そのため、素材や機能などの違いは高級車とコンパクトカーとでは存在するが、特に基本骨格はほぼ同じであることが多いようだ。

(編集部)

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