年度末の2月に道路工事が増えているのは本当!?


自治体に聞いてみた

 国道を管理する国交省の回答を得たので、次は市道などを管理する道路局に電話インタビュー。今回取材に協力してくれたのは福岡市道路下水道局の管理部路政課。国交省とは少し違う現場よりの回答を得ることができた。

 ――ずばり、年度末に工事が集中していませんか!?

 鋭い質問ですね……、ですが年度末だけに工事は集中していません!!

 ――やたらと同じ場所を掘ったり、埋めたりしているように見えますが……

 そのようなご指摘たくさんお受けします。実は道路特有の事情でそのように見えてしまうのです。

 たとえば道路の下には水道管、ガス管、電気ケーブル、地下街などさまざまなものが埋設されています。その工事のタイミングによって「同じ所を掘っている」と感じられていると思います。

 ――ガス工事と電気工事を同時にできないということですか?

 もちろんすべてを同時のタイミングでやりたいです。Aという工事箇所があれば1日〜5日は電気工事、6日〜10日は水道工事、11日〜13日が舗装工事……というのがベストです。

 しかし実際にはAで電気工事、Bで水道工事、Cで舗装工事というように同時多発的に工事があります。

 ――そのタイミングを揃えるのは無理ですか?

 複数業者が同時に、絶妙なタイミングで揃うというのは正直かなり難しいです。

 ――2月や3月はなぜか道路の舗装工事がとても多い気がするのですが?

 それは地中の工事がすべて終わるのが年度末に近いからだと思います。最後に綺麗に舗装する、仕上げの作業になります。

■地方道路行政の意見をまとめると

 工事自体は分散しているものの、最後の舗装工事はすべての仕上げになっているため、年度末に多く見かける。

 一度に複数の業者を集めるのは現実的に難しく、同じ箇所を何度も工事する結果になっている。年間の工事件数は多く、その都度すべての業者をタイミングよく集めるのはかなり難しい。

道路工事中(イメージ画像)

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