【ポイント2】ハイレベルなドライバーたちの競演
アマチュアドライバーたちが主役のスーパー耐久だが、実はそこにサポート役として参戦するプロドライバーたちの面々もかなり豪華だ。
スーパ−GTで現役で活躍する選手や、ル・マンウィナーまで数多くのプロドライバーが参戦している。
もちろんレースが始まれば真剣勝負なのだが、全体として「マッタリ」としているのがスーパー耐久の特長。あくまでアマチュアドライバーがメイン。その助っ人としてプロがいる、という構図はいまでも変わらないのだ。
パドックパスを購入すれば、高い確率で有名選手がリラックスして歩いている様子を見ることができるだろう。サインや記念撮影だってお願いすれば気楽に応じてくれるはずだ。
ピットウォークでもなぜかドライバーサイン会は空いていることも多い。ちなみに下写真の本山哲選手&安田裕信選手は、担当が一般のファンの方に混じって並んでピットウォークで撮影したもの。
並んだ時間はたった2分ほど。この距離感の近さはファンなら嬉しいはず!!
【ポイント3】バラエティー豊かな参加車両とクリーンなレース
スーパー耐久マシンを見ていると市販車の面影が濃い。だから観ていても感情移入しやすかったり。「あの86のエアロかっこいいな〜」とか。
またスーパー耐久はST-X、ST-Z、ST-TCR、ST-1〜5、という8クラス構成になっている。
頂点のST-XはFIA GT3マシンのクラス。こちらは世界選手権にも出場できるマシンがワンサカ出場しており、ワークスチームはないものの、KONDOレーシングなどセミワークス的なチームもある。
しかしST-4クラスは86/BRZをはじめ、インテグラタイプR(DC5)やS2000(AP1)といったちょいと懐かしいクルマまで、スポーツカー好きにはたまらないクラス。
さらにST-5クラスはデミオやフィット、ヴィッツなどもっと身近なクルマたちが並ぶ。
この参加車種の多さも醍醐味のひとつだ。とはいったものの、レース中はST-Xクラスとその他のクラスの速度差はかなり大きく、ラップタイムは軽く10〜20秒も差があるからかなり刺激的なレースになる。このごった煮感はスーパーGTなんて目じゃない!?
黒澤琢弥選手が語る、スーパー耐久の魅力
今年からST-TCRクラスに参戦している、ベストカーでもおなじみの黒澤琢弥選手にインタビュー。FK2シビックタイプR(98号車)のインプレッション、そしてスーパー耐久シリーズの感想を聞いた。
このシビックとにかく楽しいですね。シャシー剛性も高いし、2Lターボで350ps以上のパワーもある。ドッカンターボみたいな感じもするんだけど、速いのはとにかく我々は嬉しいよね!!
スーパー耐久はいろんなクルマが出れるレースのカテゴリーだよね。ST-Xはバケモノみたいなパワーで戦いをしているし、フィットもいるし、シビックみたいなTCRクラスのクルマはヨーロッパでは耐久用ではないんだよね。
それが耐久レースを戦い抜く。間口は広いんだけど、その中では各々戦いがあるから楽しいよ。
スーパーGTはバリバリのプロか、セミプロのようなジェントルマンがいる。スーパー耐久はホビーの究極のような部分もあるからアマチュアの方も多い。
だからプロは工夫しながら走るし、アマチュアの方もそれを見ながらも負けずに走る。本当に楽しいよ。俺も54歳になったけど、また真剣にジムに通い始めちゃったくらい(笑)!!
こうやって久々にフル参戦でレースに乗れるのは嬉しいよね。今後はもっと多くの人に楽しいレースだと認知してもらって、もっとレースに参加する人、観戦するお客さんが増えるお手伝いをできたらいいな。
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