Uberが日本の社会を変えるってホント!? Uberの社長にインタビュー


Uberジャパン社長への一問一答

 Uberジャパンの髙橋正巳社長へメールにて一問一答を聞いた。ここでは前述の配車サービス以外の質問をメインにしてみた。

 特に過疎地域(京都府京丹後と北海道中頓別)でのUberの配車技術を用いたライドシェアは、今後のUberの日本での成功を左右するほどのテストケースともいわれる。

 北海道中頓別では住民を主体とした15名のドライバーが実際に配車され、8時から24時という広い時間帯でサービスを行っている。

 これまでは無料だったのだが、住民から「無料だと悪い」とのことで一回あたりの手数料を徴収することになっている。

 町内の移動がひとりではままならない高齢者などにも好評で、お互いに支えあうこのライドシェアは今後の日本の過疎、高齢化地域の打開策になるともいわれている。海外のUberはまさにこれを大都市でやっているのだ。

 またUber EATSとよばれる配食サービスも人気になっている。Uberと同じくアプリで人気店のメニューなどが自宅やオフィスに届くのだ。

 野菜不足だから今日は人気店のコールドプレスジュースを飲もう、なんていうオシャレなOLさんの欲求も満たしてくれる。

 そんな配車サービス以外でも輝くUberについて髙橋社長からの回答を見ていこう。


Q1:「輸送業界の人材不足などの解消にも期待が持たれていますが、Uberとしてなにか意識されていることはありますか?」

回答: 日本においては現状、交通課題を抱える地域の問題解決に資するようなソリューションの提供に注力をしている段階です。

 Uberには「Celebrate Cities:都市を讃える」という企業理念のもと、画一的なサービスを押し付けるのではなく、各国・各都市のニーズに合わせた形にUberのサービスを適応させ、提供していくという考えがあります。

 その理念のもと、先日、米国においてUber Freightというトラックドライバーや小規模運送会社向けのマッチングアプリをローンチしました。これは、配達が必要な貨物と運送会社やドライバーをマッチングさせるものです。

 運び手はボタンを押すだけで、荷物検索から予約、そして料金確認までができ、これまで電話などで行われていた複雑な工程を、アプリひとつで簡単に完了させることができます。

 また、運送の工程において、予定通りに進まなかった場合や、予定以上の時間を要してしまった場合などにも、それらを補償し、案件毎の報酬支払いにも対応します。

 これにより、ドライバーや運送会社にとって、公平な環境を提供することに貢献したいと思っております。

Q2:「地方の高齢化社会、特に過疎地域ではUberの配車技術が非常に期待されています。現在の京都や北海道でのUberの取り組み、そして現場からのフィードバックなどありましたら教えて下さい」

回答:京都京丹後市および、北海道中頓別の事例は、各団体の方々が運営者として、Uber のテクノロジーを利用する取り組みです。

 常に現場で耳を傾け、それぞれのフィードバックを確認しながら、その地域のニーズに合った仕組みを提供できるよう心がけています。

 今年の5月にちょうど一周年を迎えた丹後町においては、スマートフォンやクレジットカードを持っていないという声を受けて、代理人に配車をしてもらえる「代理サポーター制度」や現金決済を取り入れました。

 いっぽうで、十分な輸送サービスが確保できないと認められる地域を対象にする「公共交通空白地有償運送(道路運送法施行規則第 49 条第 1 項第 2 号)」という枠組みの中で行っているため、

 当枠組みの対象である丹後町からの乗車はできても、丹後町外から乗車して戻って来られないという課題もあり、丹後町外からも乗車が出来るようにしてほしいというご意見は頂いています。

 北海道中頓別町では、ボランティアドライバーが無償で行うライドシェアの取り組みです。

 しかし、完全に無償では頼みづらいという皆様のご意見があり、今年の4月からは、実費分はドライバーに支払いをできる形に変更しました。

 また、丹後町での取り組みのノウハウから、スマートフォンを持っていないという方々が、役所を通して配車依頼ができるという形も整えました。

京都京丹後でのUberのシステムを使ったライドシェアについてはこちらから
北海道中頓別でのUberのシステムを使ったライドシェアについてはこちらから

Q3:「Uber EATSの反響はいかがですか?」

回答:多くの方にご利用頂き、順調にサービス提供できるエリアも拡張しています。昨年9月のサービス開始時には渋谷・恵比寿、青山・赤坂、六本木・麻布エリアを中心にサービス提供しておりましたが、

 今年の4月時点で、都内9区(渋谷区・港区・千代田区・中央区・新宿区・目黒区・品川区・世田谷区・中野区)の一部地域からの注文が可能となり、エリアとしては当初の4倍に拡大しました。

 また、レストランパートナーの数も、150件以上から500件以上へと拡大し、多くの飲食店の方々にも活用頂いています。

 UberEATSはシェアリングエコノミーの概念を用いたサービスで、レストランパートナーと配達パートナー、そしてユーザーの皆さまをオンデマンドでマッチングしています。

 ユーザーは、アプリを数回タップするだけで、簡単に注文から支払いまで完了することができます。

 注文後はGPS機能で配達パートナーがどのあたりにいるのかが地図上に表示され、配達予定時間もアプリの画面上で確認することが可能であるため、待ち時間も有効に使うことができます。

 事前予約も可能なので忙しい方にぴったりのサービスで、非常に多くの方にこの体験をお楽しみいただいています。

大戸屋やマクドナルドなど大手のレストランから、地元の隠れた名店までさまざまなレストランが選べる。配達手数料380円を支払えばレストランに行かないでも自宅で食べることができる