車はハンドルを左へ! 停止板の設置も必須
いっぽう、停車している車両については、ハンドルを左側に回しておく。万一追突された時に、車両が前方、あるいは走行車線側に弾かれて二次的な事故を発生させるのを防ぐためだ。
ただし、この状態で追突を受けると、車両の前側は左側に位置するガードレールに衝突するため、ボディが前後から押し潰された状態になる。
車両が弾かれず二次的な事故を防止できる代わりに、ボディが衝撃のすべてを吸収する(追突した車両のダメージが大きくなることも考えられる)。従ってまずは乗員を降車させることが条件だ。
そして、停止表示器材(通称三角表示板など)を車両から50〜60mほど離れた後方に設置する。発煙筒も付近にオイル漏れの跡などがないことを確認したうえで、停止表示器材と併用するといい。この作業は路側帯で行うから、高速道路上を走る車には充分に注意してほしい。
ちなみに発煙筒は非常信号用具として車両の搭載が義務付けられ、JIS(日本工業規格)では使用期限を4年間と定めている。使用期限を超過しないように注意したい。
速やかに非常電話&携帯で救援依頼を!
ガードレールの外側に避難した後も、車線の右方向(高速道路を走っている車両が向かってくる方向)を注視して、危険を早期に発見できるようにする。
安全な場所に避難したら、救援を依頼する。高速道路上には非常電話が1kmごとに設置され、これを使ってもいいが、携帯電話でも救援依頼が可能だ。
この時には、高速道路上に設置されているキロポスト(各高速道路の起点からの距離を示すプレート)の数字を告げると分かりやすい。「155.5」kmという具合に100m刻みで表示しているから、相手方も故障車両を見つけやすい。
■【まとめ】高速道路で車を停める場合にやるべき7つのステップ
車にトラブルが発生したら……
- 1.最も左側の車線に移り、ハザードランプを点灯させながら路側帯へ!
- 2.非常駐車帯やバス停など最も追突リスクが低い場所へ車を停める
- 3.停めた車のハンドルを左側に回しておく
- 4.左側のドアから車を降り、三角停止板・発煙筒を適切に設置する
- 5.必ずガードレールの外側へ避難する
- 6.停めた車の進行方向と逆方向に歩く
- 7.安全な場所に避難したら非常電話・携帯電話で救援を呼ぶ
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