「ランエボは復活しますか?」三菱自動車株主総会で今年も質疑応答、加藤社長「現時点で発売計画はありません……が」と回答

「ランエボは復活しますか?」三菱自動車株主総会で今年も質疑応答、加藤社長「現時点で発売計画はありません……が」と回答

 2025年6月19日(木)、都内のホテルにて、三菱自動車工業の第56回定時株主総会が開催された。加藤隆雄社長を含む取締役12名選任や事業内容や経過が報告され、おおむね順調に議決されたが、質疑応答では(実は毎年のことだが)株主から「ギャランやディアマンテの復活はあるのか?」「ランエボは復活しないのか?」「シャリオグランディスに乗っていたのだが、ああいったミニバンは再販しないのか?」と質問があり、加藤社長を中心とした取締役陣が回答した。

文:ベストカーWeb編集部、写真:三菱自動車工業

【画像ギャラリー】ランエボ、パジェロ、ギャラン、シャリオグランディス、GTO…時代を彩った(復活を待つ)三菱車たち(20枚)画像ギャラリー

「往年の皆さまにご愛顧いただいた商品、クルマの復活も考えていきたい」

「昨年も同じことを聞いており恐縮ですが、今年も伺います。ランエボの復活はないのでしょうか? またこうした質問は昨年もYoutubeやSNSで話題になっていましたが、そうした声は取締役の皆さんは見ましたか?」

 三菱自動車の株主総会は何度か取材しているが、株主からの、わりと恒例になっている質問がある。それが、上記のような「往年の名車のファンでもある株主からの、名車復活要望」だ。

 今回の株主総会でも、上述のとおり、ギャラン、ディアマンテ、ランエボ、シャリオグランディスといった、三菱自動車のかつての名車、名ブランドの次期型車両についての開発計画の有無の質問、復活要望が、株主から寄せられた。

 代表執行役CEOとして6年目の株主総会となる加藤隆雄社長はさすがに慣れたもので、今年も例年どおり「残念ながら、現時点でそうした(往年の名車を復活させる)新型車両の発売計画はありません」と回答。残念。

 ただし、近年こういった質問への加藤社長の回答はややトーンが変わってきた。今回も、上記に続けて以下のコメントを続けている。

「お客様、株主の皆さまからの、当社に対する深い愛着を感じております。また、マザーマーケットである日本市場に対して、近年デリカミニやトライトンといった、【三菱らしい商品】を投入し、いずれも高い評価をいただいておりまして、これまで築いてきたブランド、ネームバリューを活かした商品戦略が必要だとも感じております。

 そうした中で、往年の皆さまにご愛顧いただいた商品、クルマの復活も考えていきたい。そういう熱意を持って開発に向かっております。

 ただその中でも、時代に合ったクルマ、商品というものがございますので、そうしたクルマを優先的に事業化してゆきたいと考えております。

 先ほども申し上げたとおり、現時点では開発スケジュールは具体化しておりませんが、来年以降、皆さまにご納得いただけるよう、そうした要望、そうした商品に取り組んでゆきたいと思っております」

 とのこと。

 来年以降かーー! こういう話であれば、ぜひとも三菱自動車には業績を上向かせていただいて、ランエボやシャリオグランディス、コルトラリーアートなどの名車たちを復活させていただきたい。そのためにも加藤社長には、この約束を果たすためにもあと10年くらい代表取締役を続けてほしい。

三菱自動車には復活してほしい名門ブランドがたくさんある。質疑応答では「日本市場が元気になるクルマをぜひ」というエールがあり、「元気になるクルマ、出します」との発言もあった。待ってます!!
三菱自動車には復活してほしい名門ブランドがたくさんある。質疑応答では「日本市場が元気になるクルマをぜひ」というエールがあり、「元気になるクルマ、出します」との発言もあった。待ってます!!

 ちなみに加藤社長および他の取締役の皆さんも、こうしたやり取りの反応を、SNSなどで随時チェックしているそうです。はい。

 なお本題である三菱自動車の株主総会は、(質疑応答では上記話題で盛り上がったものの)1時間45分で無事に終了。

 冒頭では世界経済・自動車市況の不透明感が増す中、当期は市況回復遅延やコスト上昇で通期業績を下方修正した一方、新型PHEV「アウトランダー」(マイナーチェンジ)やHEV「エクスフォース」(追加モデル)をグローバルで投入し、販売増に成功した旨が報告。

 また、昨年11月の日産自動車による自社株買いと、1株当たり年間配当15円(中間7.5円、期末7.5円)の維持提案が説明され、株主還元策の継続的強化を重視する姿勢が示された。

 つづいて、事業報告として連結販売台数84万2千台、売上高2兆7,882億円、営業利益1,388億円(前期比マイナス522億円)、純利益410億円(同マイナス1,137億円)などの詳細が説明され、中期経営計画「Challenge 2025」の進捗と今後の課題、特に電動車開発戦略の見直しやアセアン地域での市場回復状況が共有された。

 がんばれ三菱。名車復活、日本市場への「元気になるクルマ」投入、待ってますぞ!!!!

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