ドローンも出動!? 高速道路の防災訓練 その知られざる中身が凄い!!

導入間近!! ドローンを使って被害発生箇所を早期発見

 そして、今回の防災訓練で初めてお披露目されたのが、ドローンによる被害状況の確認訓練だ。かぎられたスペースで、車も行き来できないとなれば、空からの状況確認は非常に効果的。

 用いられるドローンは2種類。ひとつは道路啓開用で、カメラを搭載したドローンを上空に飛ばし、その映像で道路の被害状況などをいち速く確認できる。

 もうひとつは、点検用。こちらは、人の手が届かない橋梁の狭い箇所などの点検に用いられる。写真のようにドローンの外側に枠を付けることで、撮影画像がブレず、常に一定の位置から損傷の有無などを確認できる。

 実は、災害時や日常点検のドローン活用はまだ実用化されていない。写真を見てもわかるとおり、道路啓開用ドローンは、人が目視できる範囲内で、なおかつドローンとコントローラーを紐で結んだ形でデモが行われた。これは法律上の制限があるからだ。しかし、首都高はすでにその先の未来を見据えている。

 「目視内飛行で、紐を付けたりという(かぎられた)使い方なら今でもできる。でも、将来目指すのは目視外、操作している人が見えない所で、ドローンが自律飛行して、その映像がリアルタイムで入ってくることです」(首都高関係者)

 ドローンの飛行に関する規制緩和がおこなわれるのは、2020年東京五輪後のタイミングと検討されている。

 「今はまだ安全性の課題も多少ある。ただ、技術の進歩もかなり早いので、(法律の)改正が早まる可能性もある。それに備えて準備をしています」(同上)

◆  ◆  ◆

 東京で大地震が起きたら……。その“もしも”の時に備え、2016年に『道路啓開計画』が定められた。“道路啓開”とは、地震の発生後、速やかに消防や自衛隊が都心に向かうためのルートを確保する作業のことで、首都高の防災対策も、その計画に沿って作られている。

 今回おこなった防災訓練の内容は、災害時にすべて首都高で実際におこなわれる作業そのもの。ドローンの実用化を含め、日夜“もしもの時に向けた備え”は進化しているのだ。

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…