死亡事故原因トップの『単独事故』と増える『人対車の事故』
ところで、高速道路上での交通事故は追突が約7割を占めるが、死亡事故になると、実は単独事故が最も多い(約3割)。その多くは居眠り運転などでガードレールに衝突したというもの。
対策としては、車線はみ出し警告などの安全デバイスの普及が効果的だろう。
続いて多いのが停止車両への衝突で、約2割を占める。ここ最近、大型トラックが停止車両に激突して死者が出る事故が連続して発生したが、この場合の死者は、たいてい停止車両側の乗員に出る。
つまり、故障などで路肩に車を止めたら真剣に生命の危険を感じて、定石どおり車から降り、ガードレールの外側で待機すべし。「命がかかっている」と真剣に思うことが重要だ。
そして近年増えているのが、高速道路上での人対クルマの事故で死者が出るケース(約15%)。これは前述の「停止車両への衝突」とは別立てで、停止車両から降りた人がはねられて亡くなったケースはこちらに含まれる。
死ぬのはもちろん歩行者の側なので、その立場に立った時は危機意識を持ちましょう。結局、車が路肩に止まった時が一番危ないってことですね。
頻繁に取り上げられる『逆走事故』は意外に少ない
もうひとつ、高速道路上での逆走事故というのがある。最近盛んに報道されているので、激増しているように感じるが、実はそうでもなく、増えたり減ったりだ。それによる死亡事故も多くはなく、実はリスクとしてはそれほど高くはない。
もちろん、逆走車と正面衝突すれば死亡する確率は高いので、心のどこかで「逆走車が来るかも」と思っておくべき……と言ってもムリですね、ハイ。
せめて、追い越しが終わったら走行車線に戻るクセをつけておくと、リスクを減らすことはできます。なにせ逆走車は通常、追い越し車線側を走ってくるので。
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