■日産ラングレー(1980年登場)
パルサーベースながらスカイラインのイメージでデザインされたラングレー(「スカイラインミニ」と呼ばれていた)。
1982年に登場した2代目ラングレーは、「ケンとメリーのスカイライン」を意識した「ポールとポーラの新ラングレー」というキャッチフレーズで宣伝戦略を展開。写真は1986年登場の3代目で、R31スカイラインのイメージを踏襲した。
■日産ローレルスピリット(1982年登場)
1982年にB11型サニーの兄弟車として、上級サルーン「ローレル」のイメージを内外装に漂わせる小さな高級車として登場。当時の小型車としては異例な、パワステ、パワーウィンドウ、集中ロックなどを標準装備。エンジンは1.5Lの直4でサニーと同じだった。
■マツダペルソナ(1988年登場)
まだバブルの香りが残る1988年に発売された5ナンバーサイズの小さな高級車。4ドアピラーレスハードトップで、当時マツダの中心車種だったカペラをベースにしており、特にインテリアには力が入れられていたのが特徴。
この時代、トヨタのカリーナED/コロナEXiVが市場を席巻しており、そのライバルとして登場した。このモデルの「インテリア第一主義」はぜひ現代に復活してほしい。1992年に一代限りで絶版。無念。
■ホンダコンチェルト(1988年登場)
1988年に登場。当時技術提携していたローバーとの共同開発により誕生したヨーロピアンテイストの小さな高級スポーティサルーンだった。
シビックとアコードの中間サイズで、1.5〜1.6Lクラス。当時このクラスとしては珍しく、本革シートやキーレスエントリーのオプションが選べた。1992年にドマーニに生まれ変わり消滅。
■日産プレセア(1990年登場)
1990年に初代登場。前年に登場したフラッグシップサルーン、インフィニティQ45にも似たグリルレスのフロントマスク、和風テイストのインテリアなど、小さな高級車を目指したクルマだった。
「光るプレセア」というキャッチフレーズが印象的だった(何が光っていたかは不明)。1995年に2代目にチェンジしたが、2000年にはブルーバードシルフィに統合されるかたちで生産終了。
■マツダユーノス500(1992年登場)
1992年登場。全幅1695㎜の5ナンバーの、当時マツダが展開していた「ユーノス」ブランドの中核セダン(専売車種だった)として登場。
内外装ともに上質な作りで、エンジンは2L、V6を搭載。巨匠ジョルジェット・ジウジアーロが「小型クラスで最も美しいサルーン」と評したと言われている。
■トヨタプログレ(1998年登場)
まさに「小さな高級車」をキャッチフレーズに1998年登場したプログレ。全幅1700mmとすることで、5ナンバーサイズではあるが搭載エンジンが2.5~3Lのため全車3ナンバー。
クラウン以上、セルシオ未満の品質を誇った。志は高く一部の有識者(三本和彦翁など)には大変好評だったが、市場では今イチで2007年に生産終了。
■トヨタブレイド(2006年登場)
2006年にオーリスの派生モデルとして誕生。2.4Lの直4エンジンと3.5LのV6エンジンを搭載し、インテリアも本革仕様を用意するなど高級感をアピール。
井上陽水さんが歌う『Make-up Shadow』のTVCMを覚えている方も多いのではないか。オーリスは欧州でも販売されヒットしたのに対し、こちらは日本市場専売でやや高級にシフトしていたが、そういったところがウケなかったのか2012年に生産終了。
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