丸目、角目、異形!? ヘッドライトの形はなぜ変わったのか

2006年にはLEDランプ世界初搭載のレクサス登場

2006年登場のLS600h。
2006年登場のLS600h。LEDヘッドランプの採用は日本のみならず世界でも初。BMWやベンツ、アウディにも先駆けた採用だった

次のブレイクスルーは、1990年代のディスチャージ、キセノンとも呼ばれる「HIDヘッドライト」の登場だ。

ハロゲン電球に対し圧倒的な明るさ、長寿命、省電力といったメリットを持ち、ルマン24時間レースのような夜間走行があるレーシングカーから採用が開始。

量産車では1991年にBMW 7シリーズが世界初採用し、日本車では1996年に三菱ふそうのスーパーグレート(大型トラック)、テラノが初採用。

登場後しばらくは高級車、高額車にしか着かないパーツだったのに加え、あの青白い光や点灯までの絶妙なタイムラグのカッコよさに憧れた人も多いのではないだろうか。

そして、2000年代に入ると2007年のレクサスLS600が世界初採用した「LEDヘッドライト」が登場。

LEDヘッドライトは、機能的にはHIDヘッドライトを正常進化させ、さらなる小型化も実現。さらに点灯の自由度が広いこともあり、最近採用例が増えているオートマチックハイビームの展開にも貢献。価格も下がりつつあることもあり、今では軽自動車にも設定されるようになった。

次のステップとしてはLEDライトの機能をさらに高めた存在となる「レーザーヘッドライト」が、すでにBMW 7シリーズやアウディ R8で採用されており、その普及が期待される。

夜間走行では必ずお世話になるヘッドライトには、安全性向上のためにも縁の下の力持ちとして今後も進化を願いたいところだ。

アウディ R8 LMXのレーダーヘッドライト。新基軸の登場で車の表情がまた変わるかもしれない
アウディ R8 LMXのレーザーヘッドライト。車の“表情”を決めるヘッドライトのスタンダードは、時代とともに移り変わる

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