【N-BOX、クラウン、リーフ…】いま「志」を感じる現行国産車たち


■ホンダ・N-BOX 

ホンダN-BOX(2017年8月〜)
ホンダN-BOX(2017年8月〜)

クルマの「志」について本稿では「日本のユーザーに、安全かつ便利で、快適に使える経済的なクルマを、割安に提供すること」としたい。

この頂点に立つ車種がホンダN-BOXだ。軽自動車だから必然的に「日本のユーザー」が対象になる。同じホンダ車でも、アコードやシビックは日本の使用環境など考えていないがN-BOXは違う。子育てをする世帯、高齢者など、切実なニーズに基づいてクルマを使う日本のユーザーに向けて開発された。

そしてクルマの最大の欠点は交通事故だから、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備のホンダセンシングを装着する。公共の交通機関が未発達な地域では、高齢者が軽自動車を通院などに使う厳しい現実があり、N-BOXのホンダセンシングは遠い将来まで安全性を高める。

視界のいい軽自動車だから運転しやすく、後席を含めて車内は広い。荷物も積みやすく、スライドドアで乗降性も優れ、利便性が抜群に高い。

そして充分な厚みを持たせたシートと相まって、乗り心地が快適だ。走行音も小さく抑えた。

価格は買い得なG・Lホンダセンシングでも約150万円に達するが、小型車を超える機能を考えれば妥当だ。燃料代と税金が安く経済性も優れ、日本のユーザーに対する「志」をすべて満たしている。(渡辺陽一郎)

■日産・リーフ

日産リーフ(2017年9月〜)
日産リーフ(2017年9月〜)

自動車メーカーにとって「志」とはなんぞやと考えるに、それは未来へのビジョンだとぼくは思っている。

地球のため、ユーザーのため、そして自社のため、将来にはこういうクルマが必要。短期的な利益は度外視しても作らなければいけないクルマがある。そういうクルマにどれだけ本腰を入れて取り組めるかに、メーカーの志の高さが表れる。

そういう意味で言うなら、今最も志の高いクルマは日産リーフだ。

ぼくは現在の時点ではまだ電気自動車に懐疑的だが、そんなぼくでも長期的にはクルマの動力源が電気モーターに移行することに100%異論はない。問題はその移行期間の長さや、内燃機関とどう共存してゆくか。テスラみたいなEVベンチャーはさておき、既存の大メーカーにはそこが最も悩ましい。

日産はここで果敢にリスクをとって、いち早く純EVの量産化に踏み切った。「EVは構造が簡単だから参入障壁が低い」とかアホなことを言う経済評論家が多いが、信頼性の高いEVを適切な価格で量産化するのは至難のワザ。しかも、そこで利益が出せなければビジネスとしてのサイクルが回せない。

だから、モデルチェンジして第2世代にバトンを繋いだという事実だけで、リーフの存在は偉業。その志の高さに敬意を評したいと思う。(鈴木直也)

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