驚きの進化!新型「日産リーフ」はクロスオーバーSUVに変貌 その姿はまさに「ミニ・アリア」だった!! 2025年秋登場へ

驚きの進化!新型「日産リーフ」はクロスオーバーSUVに変貌 その姿はまさに「ミニ・アリア」だった!! 2025年秋登場へ

 2025年6月17日、第3世代の新型リーフがグローバル向けに発表された。新型リーフは、クロスオーバーSUVとなり、航続距離600km超、先進インテリア、走行性能の進化など見どころ満載だ。はたしてどんな驚きがあるのか、注目の新型リーフの全貌を徹底解説する。

文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車

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現行モデルの日産リーフ
現行モデルの日産リーフ

■日産初となる技術
• モーター、インバーター、減速機を一体化した新型3-in-1パワートレイン
• NACS(北米充電規格)充電ポート、プラグ・アンド・チャージ機能(北米市場のみ)
• ナビゲーションと連動し、バッテリーの温度をマネージするナビリンクバッテリーコンディショニン
• LED 3Dホログラフィック リアコンビネーションランプ
• 調光パノラミックガラスルーフ(遮熱仕様)
• インテリジェントディスタンスコントロール

リーフとして初採用となる仕様・装備
• 水冷式の温度調整システムを備えたリチウムイオンバッテリー(最大75.1kWh) 航続距離は450km→600km以上
• 14.3インチのデュアルディスプレイ(統合型インターフェイスディスプレイ)
• Googleマップを含むGoogleビルトイン機能
• ワイヤレスApple CarPlayおよびAndroid Auto
• フラッシュドアハンドル
• 19インチホイール
• 64色のアンビエント照明
• 3Dビュー、インビジブルフードビュー、フロントワイドビュー機能を持つ、インテリジェントアラウンドビューモニター
• Bose Personal Plus プレミアムオーディオ

エクステリアデザイン:アリア譲りの未来感と日本の美意識が融合

新型リーフ。フロントグリルはシーリング性能を高めたグリルシャッターを備える。車両左側に急速充電CHAdeMO、車両右側に普通充電ポートを備える
新型リーフ。フロントグリルはシーリング性能を高めたグリルシャッターを備える。車両左側に急速充電CHAdeMO、車両右側に普通充電ポートを備える

 2010年にデビューし、EV市場を切り拓いてきた「日産リーフ」が、3代目へと生まれ変わる。新型リーフのデザインテーマは、「タイムレスジャパニーズフューチャリズム」。

 日産アリアにも通じるこのデザインランゲージは、日本独自の簡素美とデジタルな未来観を融合させたスタイルだ。これまでのハッチバックからクロスオーバーSUVに変更され、フロントマスクやリア回りこそ違うものの、全体的なフォルムはミニ・アリアといってもいいほど似ている。

日産アリア。アリアのボディサイズは、全長4595×全幅1850×全高1655mm、ホイールベースは2775mmと、リーフに比べて全長235mm、全幅40mm、全高105mm大きい
日産アリア。アリアのボディサイズは、全長4595×全幅1850×全高1655mm、ホイールベースは2775mmと、リーフに比べて全長235mm、全幅40mm、全高105mm大きい

 グリルレスのフロントは、EVらしいスムースな面構成が印象的で、格納式のフラッシュドアハンドルや空力を意識したホイールデザインと組み合わさり、Cd値0.26(欧州仕様では0.25)という優れた空力性能を実現している。

 リアは「デジタル禅」思想を取り入れた3DホログラフィックLEDランプが光り、2₋3(ニッサン)パターンで配置された鮮やかなランプは見る角度によって奥行きが変化するホログラムのような効果を生み出すという。

 Aピラーからリアハッチにかけて緩やかなアーチを描くウインドウラインもアクセントは日本刀(カタナ)からインスピレーションを得たデザインで、アリアやフェアレディZと共通するジャパンプレミアムを感じさせるディテールだ。

現行リーフとはまったく違うフォルム
現行リーフとはまったく違うフォルム

ボディサイズ&パッケージング:SUVらしい利便性と快適性を両立

米国および日本仕様のCD値は0.26という空力性能の高さもポイント
米国および日本仕様のCD値は0.26という空力性能の高さもポイント

 新型リーフのボディサイズは全長4360×全幅1810×全高1550mm(日本)、ホイールベースは2690mm。先代リーフは全長4480×全幅1790×全高1540mm、ホイールベースが2700mmだから、日本仕様同士で比較すると、全長が120mm短く、全幅が20mmワイドに、全高が10mm高くなっている。

 ちなみにアリアB6は全長4595×全幅1850×全高1655mm、ホイールベースは2775mmと、アリアはリーフに比べて全長235mm、全幅40mm、全高105mm大きい。

 新型リーフはCMF-EVプラットフォームを採用し、SUVらしいゆとりあるパッケージングが特徴。特に前席はフラットフロアに加え、空調ユニットをフロントボンネット下のモータールームに配置したことにより、足元の開放感が抜群だ。

 ラゲッジ容量も向上し、最大420L(欧州仕様では437L)を確保。さらにパワーテールゲートやルーフレールも設定されており、アウトドア派やファミリーユーザーにも嬉しい設計だ。

公開された新型リーフのスペック
公開された新型リーフのスペック

パワートレインの進化は?:3-in-1ユニットと最大600km超の航続距離

パワートレインは大幅進化。バッテリー容量75.1kWhの航続距離は600km以上
パワートレインは大幅進化。バッテリー容量75.1kWhの航続距離は600km以上

 EVにとって最重要となるパワートレインも大きく進化。新型リーフは、モーター、インバーター、減速機を一体化した新開発「3-in-1パワートレイン」を採用し、従来比で10%小型化。さらに新しい高剛性モーターマウントにより、モーターの振動を従来比で75%低減するとともに高遮音カーペットを採用し、高い静粛性を誇る車内空間を実現している。

 搭載される温度調整機能を備えたリチウムイオンバッテリーは以下の2種類。

・52kWh仕様:130kW(174hp)/345Nm※航続距離記載なし
・75kWh仕様:214hp/355Nm、EPA基準で最大303マイル(約600km以上)

 ちなみに現行リーフは40kWh仕様が110kW(150ps)/320Nm(32.6kgm)、60kWh仕様が160kW(218ps)/340Nm(34.7kgm)。航続距離はWLTCモードで40kWh仕様が322km、60kWh仕様が450km。ちなみにアリアのB9は91kWh、640km(B6は66kWh、470km)だからそれに次ぐ性能だ。

 150kW急速充電対応で、10〜80%まで約35分。さらに日産独自のエネルギーマネジメント技術により、寒冷地や真夏でもバッテリー性能を最適化する。

 また、「ナビリンクバッテリーコンディショニング」や「インテリジェントルートプランナー」などの新機能により、走行ルートや気候に応じたエネルギー最適化も実現している。

コクピット:デザインとテクノロジーが融合した未来空間

14.3インチのデュアルディスプレイを採用した新型リーフのコクピット
14.3インチのデュアルディスプレイを採用した新型リーフのコクピット

 水平基調で浮遊感あるデザインが特徴のコクピット、メーターとナビを統合した14.3インチのデュアルディスプレイ(上級グレード)を中心に、シンプルで操作性に優れた構成となっている。シフト操作はジョイスティックからセレナと同様のタッチシフトに変更。

 Googleビルトイン機能に加え、ワイヤレスのApple CarPlayやAndroid Auto、車内Wi-Fi、スマホワイヤレス充電、最大6ポートのUSBも装備。テクノロジーに強い日産らしさが光る。Boseプレミアムオーディオ(10スピーカー+ヘッドレスト内蔵)も搭載され、移動時間がより上質な“体験”へと進化する。

室内の居住性:上質かつ柔軟な空間構成と快適性

赤外線を反射するため熱くならないという調光式パノラミックガラスルーフを採用
赤外線を反射するため熱くならないという調光式パノラミックガラスルーフを採用

 ゼログラビティ構造のシートは、長距離ドライブでも疲れにくく、後席には6:4分割可倒式+ISOFIX対応を備える。素材はファブリック、レザー調、合成皮革から選べ、インテリアカラーはブラック、ライトグレー、ホワイトの3種を展開。

 さらに注目すべきは、調光式パノラミックガラスルーフの採用。赤外線反射コーティングと日本伝統の「霞(かすみ)」柄をモチーフとした演出が室内の質感と快適性を引き上げる。

 このパノラミックシート装着車のほうがヘッドルームが140mmとノーマルルーフ仕様よりも20mm余裕があるのが特筆すべきポイントだ。

 V2L/V2H機能にも対応し、アウトドアや災害時の非常用電源としても活躍。最大出力は欧州で3.7kW、日本では最大1500Wまで対応する。

次ページは : どんな走り?:ダイナミックな走行性能

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