【日産よ日本を見捨てるな!!】スカイライン、ジュークら「惜しい日産車」たち


■マーチ 2018年5月販売台数 850台

日産・マーチ(現行型は2010年7月発売)
日産・マーチ(現行型は2010年7月発売)

1992年に発売された2代目マーチは、優れた視界とバランスの取れた外観デザインを併せ持つコンパクトカーの傑作だった。2002年発売の3代目は、コストを抑えた「Bプラットフォーム」の採用で安定性と乗り心地に不満を感じたが、外観は個性的で内装の質も相応に高かった。

ところが2010年に発売された現行型は、質を大幅に下げた。「タイの工場が生産しているから」という問題ではない。今後は大幅なマイナーチェンジを行って粗い造りを改善させ、緊急自動ブレーキを装着する手もあるが、もはや遅きに失した印象が強い。抜本的に見直すべきだ。

そうはいってもフルモデルチェンジは難しい。資本提携を結ぶルノーのトゥインゴを日産マーチとして販売するのがいいだろう。

ルノー・トゥインゴGT
ルノー・トゥインゴGT

現行トゥインゴの外観は、柔和な印象でマーチに似ている。しかも内外装の造りは、マーチに比べれば大幅に上質だ。エンジンを後部に搭載して後輪を駆動するが、運転して違和感は生じない。後席と荷室は狭いが、マーチと大差はなく、5ナンバーサイズの小さなボディは視界も良くて運転しやすい。従ってトゥインゴは、日本でマーチとして売るにはピッタリのコンパクトカーだ。

■キューブ 2018年5月販売台数 460台

日産・キューブ(現行型は2008年11月発売)
日産・キューブ(現行型は2008年11月発売)

現行キューブは3代目で2008年に発売された。今の日本車には、目を吊り上げて周囲の歩行者や車両を蹴散らすようなフロントマスクが多いが、キューブの表情は適度に柔和だ。周囲との協調性が感じられる。

内装は和風をテーマに仕上げられ、インパネは曲線を描く。ガラスルーフとSHOJI(障子)シェードを装着すると、車内は柔らかい光で満たされる。楽しいことよりも辛いことの方が多く感じられる今の日本には、優しさのあるクルマが必要だと思う。速さ、豪華さ、質感は後まわしで良い。

今のキューブのコンセプトを生かしながらフルモデルチェンジするのが理想だが、それが無理なら、せめて相応に規模の大きなマイナーチェンジを実施したい。曖昧な操舵感や少し粗い乗り心地を見直して、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備も加える。

車内が比較的広いから、SUV風の仕様があっても似合う。キューブの外観はシンプルだから、ハイウェイスターのようなエアロパーツ装着車も含めて、いろいろな仕様にアレンジしやすい。

それでもキューブの本質は平和な世界観にある。日産に限らず今の自動車メーカーに求められるのは、安全性の向上と併せて、ユーザーをリラックスさせるキューブのようなクルマ造りだ。

次ページは : ■ジューク 2018年5月販売台数 299台

最新号

ベストカー最新号

日産が前へ動き出す! 日産スクープ総力特集!|ベストカー 7月10日号

本日、ベストカー7月10日号発売!!日産伝統のスポーツモデルの最新情報、セダン特集などをお届け。さらにランクル300の生写真も独占入手!!

カタログ