和名「アクセラ」消滅の可能性と噂の出どころは?

和名「アクセラ」消滅の可能性と噂の出どころは?

2018年11月、ロサンゼルスショーでマツダの「次期アクセラ」といわれる「Mazda3」の市販モデル(北米仕様)が公開された。

このモデルは2019年1月11~14日に開催された東京オートサロン2019にも出品されたわけだが、この新型アクセラ(?)について、「妙な噂」が流れている。

次期アクセラといえば2019年夏頃にも日本市場で正式発表発売を迎える予定で、今年デビューするモデルのなかでも最大の注目車。その次期アクセラが「アクセラ」ではなくなる可能性がある。というのも、昨年末から各ショー会場で「次期型は【アクセラ】という車名は名乗らないかもしれない」という噂がまことしやかに流れていたそう。

マジか!? まさか新車名は「マツダ3」?? そんなのあり??

さっそく現地を訪れたジャーナリストに話を聞いてみます。
文:ベストカー編集部
ベストカー2019年1月26日号「アポなし日本全国電話調査」より


■「リリースに表記がない」工藤貴宏氏

編集部 Mazda3が世界初披露されて以降、日本では「次期アクセラはMazda3って名前になるのではないか」という情報がちらほら出ているんですけど、ロサンゼルスショーで発表された際には、現地でマツダからそういう話が出たんですか?

工藤貴宏氏(以下「工藤」) いえ、公式からのコメントはまったくないです。

編集部 ではなぜそういう話が?

工藤 ええとですね、これまでのマツダのパターンだと、海外で新モデル発表した時って、「Mazda6(日本名:マツダ アテンザ)」みたいな表記がリリースにあったんですよ。それが今回は「Mazda3」という表記しかなかったんですね。それが発端です。

2017年11月のロサンゼルスショーでアテンザ(北米名Mazda6)のマイナーチェンジモデルが発表された際のニュースリリース。しっかりと「Mazda6(日本名:マツダ アテンザ)」と明記されている

編集部 たんに書き忘れたんじゃ?

工藤 でも僕が現地のマツダの解説員に「これ、何か理由があるんですか?」と聞いても、ハッキリと答えないんですよ。今度のアクセラから世代が変わるので、そのなかのイメージチェンジみたいなものとして、名前を変えたりとか、ほかの国と同じ車名にする(北米市場でも欧州市場でも同モデルの車名は「Mazda3」)っていう方法もあるかもしれませんね、みたいな。

2018年11月のロサンゼルスショーで新型Mazda3が発表された際の公式ニュースリリース。どこにも「日本名:アクセラ」という表記はない

編集部 それは思わせぶりだなぁ。工藤さん的には今度のアクセラの車名が「Mazda3」になる確率はどれくらいだと思ってます?

工藤 99%ですね。

編集部 きゅ…99%…。

■「かつてはミアータがMX-5に」ケニー中嶋

編集部 日本では次期型のアクセラが「Mazda3」という車名になるんじゃないかって大きな話題になっています。

ケニー中嶋氏(以下「ケニー」) 何回も確認したんですけど明確に答えないですね。今までだったら、アクセラになるんなら「アクセラで」って言ってくれたのに、「何も言えない」の一点張りで。

編集部 フムフム。

ケニー 「アクセラだ」とは言わないし、「Mazda3になる」とも言わない。でもそれって、暗に「アクセラじゃないよ」って言ってるようなもんじゃないですか。話をしていても「今は言えないけど、こちらの言わんとしていることを汲んでくれ」みたいな雰囲気が伝わってくる。

編集部 ケニーさんは、今度のアクセラがMazda3になる確率はどれくらいだと思います?

ケニー 95%かな。ロードスターもアメリカではこれまでミアータだったものがMX-5になった。世界的に名称を統一しようとしている流れは感じますよね。いっぽうで日本のディーラーは慣れ親しんだアクセラの名を使いたがると思う。それを考えると95%くらいが妥当でしょうね。

新型Mazda3のセダン。近年には珍しく「キャラクターライン」がなく、ボディフォルムそのもののの美しさを表現している。新エンジンユニット「SKYACTIV-X」を搭載するなど、マツダの新時代を象徴するモデルとしては充分その資格があるモデル

次ページは : ■「CX」や「MX」、「RX」に次ぐシリーズ設立の可能性も

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!