「キング・オブ・ミニバン」の面影どこに? アルファードに勝つために新型エルグランドが克服すべき3つの弱点

「キング・オブ・ミニバン」の面影どこに? アルファードに勝つために新型エルグランドが克服すべき3つの弱点

■新型エルグランドが超えるべき3つの壁

新型エルグランドのベストカー制作の予想CG。当然ながら現行型のネガを消した存在になるはず
新型エルグランドのベストカー制作の予想CG。当然ながら現行型のネガを消した存在になるはず

 新型エルグランドはベストカーのスクープ班情報では2023年冬に登場するとみられている。アルファード/ヴェルファイアが初夏ごろに登場するとみられることから、ライバルの後追いでの登場となりそうだ。

 ひとつ目の課題でもあるパワーユニットの現代化。それは必ず達成される見込みで、大ヒットのe-POWERでトヨタのハイブリッドモデルを追撃する形になる。さらにVCターボエンジンの採用など先進性アピールもバッチリだ。

 また大事にしてきた走りの質感もエクストレイルと同じプラットフォームを採用するとみられる。エクストレイルの完成度を見るに走りも確実にワンランク上のものになるだろう。

 ふたつ目は室内空間をいかに日本市場に馴染ませるか。これは売れ行きにも大きなカギになる。3列目の居住性や収納などはセレナが卒なくこなしており、このあたりの知見もエルグランドに生かされるはずだ。

シートの居住性など作り込みはよかったエルグランド。新型エルグランドの進化に期待
シートの居住性など作り込みはよかったエルグランド。新型エルグランドの進化に期待

 ラージミニバンを購入する子育て世代、リタイア世代を含めて使い勝手には特に厳しく、先行すると予想されるアルファード/ヴェルファイアの動向を日産も見守っているだろう。

 最後はクルマとしての立ち位置の確立。トヨタはアルファードには法人需要まで含めたフォーマル層、ヴェルファイアにはアクティブなファミリー層と、それぞれの立ち位置を20年以上の歴史で着実に築いてきた。

 いっぽうのエルグランドのブランド像は、現行型の3代目が登場したこの13年で薄れているのは否めない。

「エルグランドとはなんぞや」というキャラクター像を再定義して、また「キング」に返り咲く日がくることを期待したい。

【画像ギャラリー】新型はe-POWER搭載で絶対勝つ!? 新型エルグランドの全貌を見よ(7枚)画像ギャラリー

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